2024.06.10
村田和代ゼミが言語政策学会で3つの取り組みについて発表【政策学部】
政策学部 村田和代ゼミが、6月8・9日に京都大学で開催された言語政策学会第26回研究大会のWiP (Work in Progress)セッションで、現在取り組んでいる3つの取り組みについて発表しました。タイトルと概要は以下の通りです。
「西浦町におけるダイバーシティ教育のためのワークショップ実践」
本発表では、外国人や留学生が多く住んでいる地域の小学生向けに、ダイバーシティ教育の観点を取り入れ、留学生と合同で複数回開催したワークショップについて報告する。複数回のワークショップを通して、留学生と触れ合うことで、子供たちの多様性への興味を促進し、それが多様性を受容する態度変容へとつながることがわかった。
「外国人観光客に向けた防災啓発のためのパンフレット―多言語表記を用いて」
外国人観光客が災害時に情報弱者になるリスクを考慮し、京都市を訪れる外国人観光客に向けた防災啓発パンフレットを作成した。このパンフレットは、多言語を用いており、災害時においても、日本語が不自由な外国人が即座に理解できる情報伝達を目指し、彼らの防災意識を高める。
「地域活性化のための防災ワークショップ」
本発表では、地域住民と留学生のコミュニティを形成するためのワークショップのデザインを提案する。ワークショップのテーマとして、能登半島地震を受け、地域の共助が試される防災を選定した。言語や文化の違いから関係が希薄化しているコミュニティのつながりを強めるためにはどのようなデザインが効果的なのかについて議論する。
会場には約50名の方がいらしてくださいました。有益なコメントや今後につながるアドバイスもいただき実り多い学会発表となりました。