2024.06.26
保護者のお話から放課後等デイサービスの役割を学ぶ【社会共生実習】
社会学部の「社会共生実習(障がいがある子どもたちの放課後支援)」(担当教員:土田美世子教授)では、現場実習を通じて、障がい児支援や共生社会のありかたについて学んでいます。
6月14日(金)に実習先である「放課後等デイサービスゆにこ」を利用されている小学6年生の女の子Yちゃんの保護者である、片木彩氏にご講話いただきました。Yちゃんは、生後すぐから口腔からの食事をとることが困難だったということです。
お子さんの生まれた時からの写真を見せてくださり、子育てをされる中での母親としての想いや、ご家族みなさんがお子さんの成長を見守り寄り添ってこられたお話をしてくださいました。
生まれた時から今まで大変なことの連続だったということでしたが、終始笑顔で時折笑いも交えながら語ってくださり、その中で「大変なことも笑いにかえて」とおっしゃっていたことが印象的でした。
「ゆにこ」は、スタッフの方がお子さんの小さな変化でもすぐに気付いてくれるので安心して預けることができる場であり、保護者さん自身も娘さんに向き合うゆとりをもらっているそうです。
また、「ゆにこ」はお子さんにとっても、「心からリラックスでき、そして思いを受け入れてくれる場になっている」と述べられました。「ゆにこ」に通い、いろいろなことを経験する中で、「自分の気持ちを伝えたり相手のことを思いやったりできるになった」と仰っていました。
最後には「娘にはいろいろなことを経験して、心も体も強く思いやりのある女性になってほしい」とお子さんへの思いを語ってくださいました。
講義後の質疑応答では受講生から、大変な時に支えになったものやコロナ渦の様子などについて質問がありましたが、それらに対して丁寧にお答えいただきました。
受講生の中には実際にお子さんと実習で会っている学生もおり、「いつ会っても(お子さんが)ずっとにこにこと笑顔なので、そのような成長の過程や苦労があったのかと心がいっぱいになりました」と感想を述べていました。
今回のお話を心に留めて、今までとは違った視点で残りの実習を進めていってくれることと思います。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。