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2024.07.10

経済産業省「令和6年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択

 経済産業省は、中小企業等が大学、公設試等の研究機関等と連携して行う、ものづくり基盤技術及びサービスの高度化に向けた研究開発及び事業化に向けた取組を支援する「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」を毎年実施しています。
 この度、令和6年度事業として本学が参画する研究開発計画2件が採択されました。

①計画名「貫通型横孔マイクロニードルアレイ製造のための微細精密加工の研究開発」
先端理工学部機械工学・ロボティクス課程 教授 小川圭二
今回、小川先生は、近畿精工株式会社、株式会社カフィール、滋賀県東北部工業技術センターと上記計画の研究開発を進めます。
マイクロニードルのうち本計画が注目する中空型は、幅広い薬剤やワクチンに適用が期待できる一方、精密尖頭形状と極小流路構造を担保する製造技術に課題があります。
そこで、金型の超精密加工技術を高度化し、プラスチック射出成形の高転写化とワンショット成形を達成することで、高精度、高信頼性、高生産性等の機能性を有する従来にない貫通型横孔マイクロニードルアレイを実現するための革新的製造技術を世界に先駆けて実現します。

②計画名「空調の熱交換器のアルミ化に貢献する、銅管とアルミ管を革新的固相接合技術で接合した世界初の継手の開発」
先端理工学部機械工学・ロボティクス課程 准教授 森正和
今回、森先生は、ミック工業株式会社、大阪大学、一般財団法人大阪科学技術センター、地方独立行政法人大阪産業技術研究所と上記計画の研究開発を進めます。
空調業界では、銅の使用量削減等のために熱交換器のアルミ化を目指しているものの遅々として進んでいません。この原因は、銅管とアルミ管の接合工程が、熟練作業を要する銀ロウの溶接作業のため、高コスト低品質であるためです。本事業では、大阪大学と龍谷大学が開発した異種金属の固相接合技術を用い、銅管とアルミ管を強固に接合した独自の継手を開発します。この継手を使えば、銅管とアルミ管を容易に低コスト高品質で接続できるようになります。

【関連サイト】
・Go-Tech事業とは?(経済産業省中小企業庁)
https://www.chusho.meti.go.jp/sapoin/index.php/about/
・令和6年度成長型中小企業等研究開発支援事業 採択案件一覧(通常枠)(近畿経済産業局)
https://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/sapoin/2024/kinki-saitaku_tsujyou_R6.pdf
・先端理工学部機械工学・ロボティクス課程 教授 小川圭二
https://www.rikou.ryukoku.ac.jp/teachers/mecsys20.html
・先端理工学部機械工学・ロボティクス課程 准教授 森正和
https://www.rikou.ryukoku.ac.jp/teachers/mecsys13.html


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