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2024.07.18

「国際共修」で制作した龍谷大学の紹介動画の発表会を開催【政策学部】

 2023年度に引き続き、今年度前期に政策学部の「グローカルコミュニケーション英語」と交換留学生向け”Introductory Seminar”を共同開講し、龍谷大学におけるパイロット授業として「国際共修」を実施しました。

 「国際共修(Intercultural Collaborative Learning)」とは、「言語や文化の異なる学生同士が、授業内で意味ある交流(Meaningful Interaction)を通して相互理解を深めながら、他者を理解し、己を見つめなおし、新しい価値観を創造する学習体験」(末松ほか 2019)です。単に同じ教室で机を並べて講義を聞くというのではなく、チームで共通のプロジェクト達成に向けて、議論しながら進めていくプロジェクトベースの学習であることが必須です。

 今年度の国際共修は、政策学部生23名、交換留学生22名、別科生2名の合計47名が受講しました。フランス、UK、フィンランド、オランダ、イタリア、ポーランド、台湾、マレーシア、タイ、カナダ等世界中から集まった学生たちが集う教室は、まさに多文化共生の場となりました。地域の小学生向けの多文化共生にむけたワークショップの開催、チームでテーマを決めて発表、龍谷大学を紹介する動画作成等、多様な国や地域出身の学生たちがチームになって様々な課題に取り組みました。

 7月16日の授業において、動画発表会を開催しました。発表会にはグローバル教育推進センター、学長室広報、そして他大学で国際共修を担当されている先生もご参加いただきました。11のチームは「海外に向けて龍谷大学紹介ビデオを制作する」という同じテーマで、それぞれ異なる視点からアプローチし、個性豊かな動画を制作しました。授業や課外活動について、カフェテリアや学内のショップについて、深草キャンパス周辺について、留学生向けの寮について、龍谷大学の3つのキャンパスについて、BGMが入っていたり、ナレーションが入っていたり、字幕がついていたり・・・どのチームも工夫を凝らした素晴らしい作品でした。ゲストの皆様からお褒めの言葉をたくさん頂き、受講生は大変喜んでいました。

 授業の中での教員の指示は、英語をベースに進められますが、チーム内の議論は何語でも構いません。それぞれが持つ言語資源を駆使して、ジェスチャーや翻訳アプリ、チーム内の誰かが通訳などさまざまな工夫がみられました。国際共修で身につく能力は、語学よりも異文化間能力なのです。言語や文化的背景の異なる人たちとの協働で最も重要なことは寛容さです。国際共修は、「まごころ Magokoro ある市民を育む」ことにもつながるのではないでしょうか。今年度より、龍谷IPで国際共修に関しての調査研究プロジェクトがスタートしました。「国際共修」授業が龍谷大学でもっともっと広がっていくことでしょう!




■受講生が制作した動画
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(参考文献)
末松 和子・秋庭裕子・米澤由香子 (編)(2019)『国際共修―文化的多様性を生かした授業実践へのアプローチ』東信堂