2024.07.19
「地域産業活性化プロジェクトⅠ(京の老舗と不易流行)」で老舗企業を訪問 (訪問日:7月11日)
訪問した山梨製餡は大正9年創業。現在では、生あんをはじめ加糖あん、乾燥あん、かのこ豆、煮豆などの製造・加工・販売を行い、手間暇のかかる白こしあんの一部は和菓子店にも卸されています。
“水が違えばあんこの味も変わる”といわれるほど、あんこを構成する成分の中で最も重要な「水」。同社のあんづくりには、産地・仕入先を厳選した小豆や砂糖といった原材料に加え、東山水系の美味しい地下水がふんだんに使われています。
訪問当日は、社長の山梨 彰一 様と常務の山梨 雄基 様にご対応いただき、同社のあゆみやあんづくりの工程等について詳しくご説明いただきました。「お客様への美味しい安心安全な製品の提供による社会貢献」を企業理念とし、徹底した衛生管理と品質管理を伴う生産体制を構築。また、小ロット・多品種生産を得意とする同社は、取引先毎の要望にきめ細やかな対応をされていることも特徴のひとつです。
さらに、製品完成後は原則的に翌日または翌々日出荷を行い、取引先へ出来立てで高品質の各種製品を提供しています。社内工場横には小売店も併設されており、「本物のあんこ」を求め、和菓子作りを趣味とされる方や京料理の板前さんらも購入されるとのことでした。
京都の和菓子文化を支える重要な役割を果たす山梨製餡。今回の訪問を通じて、受講生たちは老舗企業の現状と地域産業の魅力や重要性を認識し、今後の学びに活かしていくことでしょう。