2024.08.06
政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクト 第2回フィールドワークを実施【政策学部】
2024年7月20~21日、政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクトの2024年度第2フィールドワークに学部生17名、石倉研准教授、櫻井あかね実践型教育プランナーが参加しました。
2024年度は「千草竹原班」「塔下班」「企業連携班」の3班で活動を進めています。それぞれ関係するステークホルダーやテーマが異なるため、今回のフィールドワークでは班ごとに行動しました。
【千草竹原班】
■7月20日
今回は、集落に宿泊する形でのフィールドワークでした。古民家に荷物をおき、まずは小水力発電の水路の補修を手伝いました。砂とセメント、水を混ぜて、モルタルを練り、コテを使って水路に塗りつけます。過去の先輩方も行ってきた市民普請です。次に千草竹原の散策を行いました。原木しいたけを栽培しているハウスやかつて棚田だった田んぼなど、普段は行かない集落の深部まで行きました。夜に実施した地域の方との交流会の後は、待望の古民家への宿泊です。元地域おこし協力隊の小林さんが進めてきた古民家改修が一段落し、洲本プロジェクトとしても久々の集落への宿泊となりました。
■7月21日
古民家で朝食を取った後は、DIYとして鉄骨の塗装作業を行いました。そして、秋に企画しているイベントの実施に向け、集落の方々へのヒアリングです。千草竹原の歴史や特徴などを確認し、改めて活動地域に対する理解を深めました。当初は、小学生向けのクイズラリーを企画していましたが、ヒアリングの内容や地域での散策を踏まえ、移住希望者向けの企画に練り直すことにしました。今後イベントの実施に向けて、企画を詰めていきます。

鉄骨の塗装作業

地域の方へのヒアリング
【塔下班】
■7月20日
塔下班は8月18日(日)に開催する「レッツ! スタディー!! バンブー!!!」の準備を進めています。これは2023年度から企画を練ってきたイベントで、小学3~6年生を対象に参加者を募集します。この日は会場のウェルネスパーク五色夢工房へ行き、備品の確認やスタッフの動線を決めました。協力いただいているあわじ里山プロジェクトの辻さん、大同印刷株式会社の大西さんと一緒に、バンブークーヘンを焼くための火起こしの手順、必要な竹筒の数、竹マイスター認定証の紙について打ち合わせました。次回8月のフィールドワークは前日から現地入りして、イベントで使う竹を準備・加工する予定です。

会場を見ながら打ち合わせ
■7月21日
午前中、前述のイベントで参加者に配る教材づくり。竹の種類、放置竹林がなぜ問題なのか、竹の活用法を学んでもらうつもりですが、どのような伝え方をすれば小学生が理解できるのかなかなか難しく、大同印刷の大西さんから、改めて竹のことについてレクチャーを受けながら、教材づくりに取り組みました。
午後は、今後の活動についての意見交換です。学生からは、洲本をPRできるような双六やゲーム作りというアイデアがでて、楽しみながら洲本を知ってもらう企画についてブレインストーミングを行いました。全国各地で行われている事例を調べながら、ボードゲームやカードゲーム、クイズアプリ、かるた、検定など、地域の魅力を伝えながら学べる方法について検討しました。
【企業連携班】
■7月21日
企業連携班は2023年度からスタートしたチームで、新しく「あわじ里山里海研究会」がパートナーに加わりました。あわじ里山里海研究会は今、幼竹からつくる乾燥メンマを開発しています。2020年に発売を開始した「あわじ島ちく」は、春に刈りとった幼竹(たけのこが育ち1メートルほど伸びたもの)を茹でて塩漬けした商品でした。より長く保存がきいて扱いやすい乾物をめざしています。企業連携班に課されたタスクは、メンマという言葉を使わないすてきな商品名を考えること、ラーメン以外の独創的なメニューを提案すること。
今回のフィールドワークでは、沖物産株式会社の入口さんやあわじ里山プロジェクトの辻さんと一緒に7品目を作ってみました。しそ巻き、塩コショウ炒め、オリーブサラダ風、柿のたね炒め、レモンとアーモンド和え、マシュマロスイーツなど。意外にお菓子の可能性があるのではと盛り上がり、秋以降の活動が楽しみになってきました。

つぶした柿のたねをまぶしてみる

試作した品々
午後は、株式会社成田の社屋に移動し、福井さんと打ち合わせをしました。引きつづき、かいぼりをテーマに賞の獲得をめざします。選考基準などをもう一度読み返して、応募用紙に書き込むキーワードや強調する点を話し合いました。8月9日の締め切りが迫っているうえに前期試験と重なって、あまり練り直す時間を取れませんが、ここは積極的にいく短期決戦で臨みます。