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2024.09.13

大阪市生野区で多文化共生のあり方を学ぶ【社会共生実習】

 社会学部の「社会共生実習(多文化共生のコミュニティ・デザイン~定住外国人にとって住みやすい日本になるには?~)」(担当教員:川中大輔 准教授)では、9月9日(月)に大阪市生野区にてフィールドスタディーをおこないました。



 生野区は日本の都市部の中で最も外国籍住民が多い地域です。約80ヶ国の外国籍の方々が住んでおられ、区民の5人に1人以上が外国にルーツを持っています。そのうちの多くを朝鮮・韓国ルーツの方々が占めています。このように在日コリアンが集住/定住している背景には長い歴史があり、そうした歴史的経緯や多文化共生を巡る取組や課題、これからの目指す方向などを学びました。



 今回のフィールドスタディーで講師を務めてくださった宋悟(そんお)さん(NPO法人IKUNO・多文化ふらっと理事・事務局長)が活動されている多文化共生の拠点「いくのコーライブズパーク」(略称:「いくのパーク」)では、多様な形態で展開されている実践とその運営についてお話を伺いました。例えば、移民背景を持つこども・若者等への学習支援を行う教室や、ベトナム語や中国語での相談支援に取り組む「いくPAの多言語相談室〜ともに〜」、子どもたちと一緒に料理を作るところから行う子ども食堂、住友商事との連携のもとで各国の図書が揃うtomo-tomo文庫を有する「ふくろうの森」図書室の運営などが挙げられます。



 「日本語教室では『剥き出しの学びの本質』に触れられます。こども・若者が日本語を一生懸命に学ぶ理由の一つは、自分が自由になるためです。学ぶことで生きる上での選択肢が増えるからです」と宋さん。支援する/されるの関係を越えて、共に影響を与えあっていることを感じとる機会にもなりました。


                                                                        

 社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。