2024.10.04
修験道の修行体験を行いました――仏教と日本の文化A――【文学部】
2024年9月14日(土)・15日(日)の2日間、修験道の修行を体験する実習型の講義(仏教と日本の文化A)がおこなわれました。
本山修験宗 総本山 聖護院門跡(京都)の草分俊顕師のご指導のもと、山岳信仰の行場である大峰山で修験者がおこなう修行を実体験しました。
1日目には、崖から上半身を乗り出す「西の覗き」をはじめとして、新しく行場に来た人が必ずする「新客行」をこなしながら、山上へと向かい、宿坊喜蔵院へ宿泊しました。
2日目は朝5時から岩壁をよじ登る「蟻の戸渡り」や、暗い岩のトンネルを抜けることで生まれ変わりを疑似体験する「胎内くぐり」を体験し、午前9時頃に下山しました。
以上のように修験道では山岳全体を修行の場として厳しい行に励んでいます。受講生たちは、行場での厳しい修行で疲労困憊になりながらも、初めての修験道の実習体験にとても充実した様子でした。
大峰山は女人禁制の山であるため、今回の実習は、男子の受講生のみが参加しました。女子の受講生は改めて犬鳴山での実習を予定しています。
仏教学科では座学だけではなく、教室を飛び出して、特色ある体験重視型の講義も実施しています。今回の修験道実習もその一貫であり、今後もこのような講義を実施していく予定です。