2024.11.06
龍大経営学部藤岡ゼミ×和歌山県の㈱早和果樹園が「みかんの皮」を使った新商品を共同開発「みかん茶漬け」「みかん塩」が11/10(日)から販売開始
【本件のポイント】
- マーケティングの手法による課題解決に取り組む藤岡ゼミと新商品を共同開発した早和果樹園とは2015年度から産学連携プロジェクトを実施
- ゼミテーマの「未利用資源の活用」の一環として、早和果樹園の商品製造時に出る製造副産物のみかん果皮を使用。アップサイクル商品で未利用資源の削減を目指す
- ゼミ生が顧客設定、コンセプト開発、商品試作、素材選定、パッケージデザイン、テスト販売、プロモーションと一連のマーケティング活動に取り組む

【本件の概要】
龍谷大学経営学部藤岡ゼミは、マーケティングの手法による課題解決に取り組み、地域課題の解決に向けた農産物による商品開発や情報発信を行っています。新商品を共同開発する和歌山県有田市の早和果樹園とは2015年度から産学連携プロジェクト(※次ページ参照)を行い、「未利用資源の活用」というテーマで協力しています。早和果樹園の主力商品である有田みかん100%ジュースの製造過程で大量に出る製造副産物の「みかんの皮」の有効活用策として、これまで「みかんうどん」、「みかんの皮ドレッシング」、「みかん肌まろ化粧品」を販売してきました。
この度、新商品として「みかん茶漬け」と「みかん塩」を開発いたしました。これらの商品は、学生たちが販売先のターゲット設定、コンセプト開発、素材選定、パッケージデザイン、テスト販売、プロモーションと一連のマーケティング活動に取り組みました。また、同商品は、普段忙しい社会人をメインターゲットにし、みかん塩は普段の料理にひと手間を加える、みかん茶漬けは風味を楽しめる商品、というテーマで開発を行ってきました。
販売先は早和果樹園本社にある直営ショップ、とれとれ市場内早和果樹園ショップにて提供されます。また、11月10日に早和果樹園で行われる園地開放イベント「アグリファンフェスタ」での出店販売や龍谷大学藤岡ゼミ生が定期開催するマルシェ、龍谷マーケットプレイスでも販売する予定です。
みかん茶漬け、みかん塩の販売を通して、みかんの知られていない魅力を知ってもらうこと、また未利用資源という社会問題に興味を持ってもらうきっかけになることを期待しています。
【販売概要】
<販売開始日> 2024年11月10日日曜日
<場 所> 早和果樹園本社直営ショップ(和歌山県有田市宮原町新町275-1)
とれとれ市場(和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2521)
<販 売 商 品> 香りひろがる みかん茶漬け
香りひろがる みかん塩
<価 格> 各690円(税込み)
【※産学連携プロジェクトのきっかけ】
2014年、京都市上下水道局と協力して行った「京(みやこ)の水カフェ」で使用する国産オレンジを使ったオレンジコーヒーの開発に、「早和果樹園」がバレンシアオレンジを提供してくれたことがきっかけです。協賛のお礼に、同園が主催するアグリファンフェスタ(都市と農村の交流を深めるためのみかん収穫体験イベント)のお手伝いで訪れた際、加工品の製造過程で廃棄物として大量に出るみかんの皮に注目しました。「このみかんの皮で学生たちに商品開発をさせてもらえないか」と同社に相談したところ快く承諾いただき、このプロジェクトがスタートしました。
「食と農の楽しさを伝えるWEBマガジン~Moglabもぐらぼ~」の藤岡教授へのインタビュー記事より抜粋
農産物の魅力を引き出すマーケティング①廃棄する「みかんの皮」が大変身! |
【参考】
<藤岡章子教授プロフィール>
龍谷大学経営学部教授。博士(経済学)。京都市出身。専門はマーケティング、事業システム戦略。地域や企業と連携した商品開発やプランディングプロジェクトを多数手がける。2000年、京都大学大学院経済学研究科組織経営分析修了。龍谷大学経営学部専任講師、准教授を経て2015年より現職。2004、2017年ストックホルム大学ビジネススクール招聘研究員
以下から藤岡教授の研究やゼミの活動をご覧いただけます。
- ポッドキャスト「ReTACTION Radio~知とビジネスと仏教の交差点~」
#04 実は北欧が最先端。現場から学ぶ「マーケティング」とは
- 藤岡ゼミ生へのインタビュー記事
「ぶどう山椒」の新たな価値を創出し、未来へとつなぐ――龍谷大学経営学部商学科の実践的な学び
問い合わせ先:龍谷大学 経営学部教務課
Tel 075-645-7895 biz@ad.ryukoku.ac.jp