2024.11.18
修験道の修行体験――仏教と日本の文化A――【文学部】
2024年10月19日(土)・20日(日)の2日間、修験道の修行を体験する実習型の講義(仏教と日本の文化A)がおこなわれました。
本山修験宗 総本山 聖護院門跡(京都)の草分俊顕師のご指導のもと、山岳信仰の行場である犬鳴山で修験者がおこなう修行を実体験しました。
1日目午前、犬鳴山で最初に崖から上半身を乗り出す「西の覗き」をおこないました。
そして、岩壁をよじ登る「蟻の戸渡り」や、暗い岩のトンネルを抜けることで生まれ変わりを疑似体験する「胎内くぐり」を体験しました。
午後からは、山念仏を唱えながら灯明ヶ岳を登る修行を体験しました。
2日目は友ヶ島での実習を予定していましたが、波が高くフェリーが欠航したため、淡嶋神社や阿字ヶ峰役行者堂など、加太近辺の諸堂を参拝しました。
以上のように、修験道では、山岳のみならず、地域一帯を修行の場としています。受講生たちは、座学で得た修験道の知識を、実際に体験し、より深い学びを身につけることが出来ました。
仏教学科では座学だけではなく、教室を飛び出して、特色ある体験重視型の講義も実施しています。今回の修験道実習もその一貫であり、今後もこのような講義を実施していく予定です。