2024.11.17
京都企業を学ぶ、京都企業から学ぶ
龍谷大学は京都にある大学です。その京都は、歴史都市、文化都市、観光都市、大学都市という特徴を有するとともに、ものづくり都市(産業都市)でもあります。
そのようなことから、経営学部で開講する「京都企業論」では、京都企業(京都にある企業)について学んでいます。今年度は、受講生が関心を有する企業を対象にしたグループワークを中心に進めていくことになっていますが、それに先立って以下の4人のゲスト講師をお招きして、講演いただきました。
株式会社島津製作所(島津製作所創業記念資料館館長 川勝美早子さま)
株式会社イシダ(執行役員 岩﨑佳生さま)
豊田旅行(豊田陽さま)
佐々木酒造株式会社(代表取締役社長 佐々木晃さま)
産業都市としての京都は、伝統産業と近代産業の両者が密接に関連しながら発展を遂げてきました。受講生たちは、4人の方の講演を通じて、そのことを実感してくれたように思います。以下は、受講生の感想です(一部、抜粋したものがあります)。
科学技術の最先端に触れることができ、特に医療や環境分野での社会貢献に感銘を受けました。高精度な分析機器が、現代社会の課題解決に大きく寄与している点に強く共感し、企業としての持続可能な取り組みや、次世代技術の開発への情熱を感じ、技術と社会のつながりを再認識する良い機会となりました。 [川勝さんのお話を聞いて]
イシダが、情報、計量、表示、検査、包装と計量・包装機器業界の全てを網羅していることに改めて驚きました。また、売り上げがずっと右肩上がりというのも、イシダの需要の高さが分かります。BtoBメーカーとして、創業から131年もの長い間経っているのも、京都の企業ならではの短期的利益だけを求めない確固とした価値観をお持ちになっているからだと感じました。 [岩﨑さんのお話を聞いて]
観光の種類や、業界構造、オーバーツーリズムなど、観光業について全く知らなかったところから、多くの事を学ばせていただき、ありがとうございました。外国に訪れることは、日本の当たり前が当たり前ではないと気づかされ、世界を深く理解する契機だと思いました。 [豊田さんのお話を聞いて]
京都のお酒は伏見が有名かなと思っていたが、今日のお話を聞いて西陣の佐々木酒造さんでも多くのお酒を製造されていることを知った。お酒の様々な事業を展開されている中で失敗したものや成功したもののお話を聞き、自分も何か物事を始めるにはまずはアクションを起こすことが大事だと学んだ。 [佐々木さんのお話を聞いて]
(文責:科目担当 細川孝)

豊田陽さん

佐々木晃さん