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2024.11.21

宇宙飛行士の土井隆雄先生による講義を開催【先端理工学部】

2024年11月18日(月)、先端理工学部の1年次生対象授業「理工学のすすめ」※において、宇宙飛行士であり京都大学特定教授の土井 隆雄先生をお招きし、約600名の学生に対しご講演をいただきました。

土井先生は宇宙飛行士として1997年にスペースシャトル・コロンビアに搭乗し、日本人初となる船外活動を行われています。
また、2008年には国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の打ち上げ第1便となるスペースシャトル・エンデバー(STS-123)にも搭乗されている、日本を代表する宇宙飛行士の一人です。

当日の授業は3部構成で展開され、「有人宇宙活動と木造人工衛星」をテーマに、有人宇宙活動の歴史や、宇宙空間や無重力空間など宇宙の環境、これらの経験を基に宇宙での社会構築を目指して創学された有人宇宙学、そして世界初の木造人工衛星の開発について、ご自身の宇宙での体験談や、当時の実際のスペースシャトル内の映像を交えてご講演をいただきました。


<講演の様子>

授業の後半では、2024年11月5日に打ち上げられた世界初の木造人工衛星「LignoSat(リグノサット)」の開発にかかる道のりや、木材の宇宙空間における耐久性実験等についてのお話をいただきました。
そして、授業の最後には土井先生の一番好きな言葉として学生たちに「宇宙をめざせ」の言葉とともに、熱いエールを贈っていただきました。

質疑応答の時間には、授業時間内では紹介しきれないほどたくさんの質問があり、学生にとっても興味深い、良い学びの機会となったことがうかがえました。


<授業の様子>


<木造人工衛星>※京都大学ご提供


【学生からの感想(一部)】 ※一部抜粋
・私がこの講義を受講する前に考えていた宇宙はどれだけ浅はかで、夢物語であったのかという事を思い知らされた。宇宙に対して理系の研究者として向き合うためには宇宙のリアルにしっかりと向き合い、深く噛み砕いていく必要があると思えた。今回は我々が理解しやすいようにお話をしていただいたけれど、現実はもっと未知で安直には理解できないものだということはわかるので、真剣な思いで考えていきたいと思う。

・宇宙や宇宙飛行士については理系の男子では誰もが一度はあこがれるものではないかと思う。だが実際に宇宙についての知識を得る機会というのはあまり多くはなく、誰でも知っているような一般知識のみ広がっているように感じる。なので、今回の前半にあった宇宙飛行士時代の経験について語っていただきとても良い体験ができたなと感じた。

・今回の講義では、宇宙飛行士という数少ない肩書を持たれた土井氏のお話を聞けたことがとても希少な体験になったと感じる。実際に宇宙に行っての体験や人工衛星を手づかみした話などを直接聞けたことで想像が広がり、宇宙の更なる可能性について考えた。木材宇宙暴露実験を行われている話を聞いてこれからどのように宇宙と関わっていくのか、どのように影響を当たられるのか興味を改めて持つことができた。


※「理工学のすすめ」
先端理工学部の1年生全員が受講する授業。講義は技術系企業や研究機関等で活躍されている外部講師を招聘し、多様な分野のさまざまな講師がリレー形式で講義を実施。理工学の幅広い分野から専門的な最前線の知見を講演いただくことで、1年生の可能性や視野を拡げることを目的とする科目。