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2024.11.27

龍大生が「向島まつり」で脱炭素の意識向上をアピール【社会学部】

 京都伏見の向島地域で10月27日(日)に開催された「向島まつり」に、社会学部のコミュニティマネジメント(CM)学科の「伏見まちづくり」実習(担当:坂本清彦特任准教授)の受講生が参加し、子どもたちと交流しながら「脱炭素」の取り組みへの意識向上をアピールしました。

 向島まつりは向島ニュータウンで行われる地域の秋の恒例イベントです。地域の方々のパフォーマンスや吹奏楽演奏、雑貨の販売や料理の屋台が楽しめるこのお祭りで、京都市伏見区役所エコまちステーション*1のご指導・ご協力のもと会場のごみ管理の一部を担うとともに、子供向け企画のコーナーに出展しました。



  「伏見まちづくり」実習は2019年度から伏見地域のさまざまなまちづくり活動に参加してきました。2024年度の「伏見まちづくり実習」(受講生16名)は、京都市環境保全推進活動協会に地域や行政との橋渡し役となっていただき、特に京都市が進めている
脱炭素の取り組みをまちづくり活動につなげ、「環境にやさしく歩いて楽しいまちづくり」に向けて活動してきました。

 

今年は伏見区向島地区に多く関わる機会があり、5月の「向島田んぼラグビー」に続き、10月27日の向島まつりでは、京都府地球温暖化防止活動推進センター*2のご指導・ご協力を得て活動環境について学べるわなげや手回し発電体験などの子供向け企画を実施しました。


 「ゼロカーボンアクションわなげ」は、「電車やバスを使う」「食品ロスをなくす」「使い捨てプラスチックをへらす」といった温暖化対策に繋がる行動が的になったわなげで、誰にでもわかりやすく温暖化対策につながる行動を知ってもらうものです。


 また、手回し発電機による白熱電球の発電体験も実施し、白熱電球とLED電球を灯すのに必要なエネルギー量の違いを体験してもらいました。LED電球は1人でも点灯できるのに、白熱電球は5、6人でもがんばって発電しないとつかないので、子供たちだけでなく大人の方、学生と協力し発電体験をしました。普段、電気を使用する場面は多くありますが、電気のありがたみや発電をする大変さなどを学んでくれたのではないでしょうか。



 なお、伏見地区は京都市が推進する脱炭素の取り組みの先行地域に指定され、地域全体で様々な取り組みを進めています。龍谷大学も、二酸化炭素排出を実質ゼロとする「ゼロカーボンユニバーシティ」の達成などを通じて持続可能な社会の実現を目指す「龍谷大学カーボンニュートラル宣言」を2022年に発出しています。本学深草キャンパスが所在する伏見エリアは、京都市が実施する「脱炭素専攻地域」事業の中心とされており、本学はその取り組みに参画し、脱炭素ライフスタイルへの行動変容を促進する取り組みなどを通じて、企業や地域等の脱炭素を牽引する「グリーン人材」の育成を目指しています。

  「伏見まちづくり」実習の受講生も、伏見における脱炭素の取り組みに関わりながら、地域社会の理解を深めるだけでなく、自分自身の環境意識も向上させています。

今後は龍谷大学のこうした取り組みと「伏見まちづくりプロジェクト」の活動を連携させて脱炭素の取り組みに貢献しながら、2025年度の深草学舎移転後には社会学部の「地元」となる伏見地域とのつながりを生かして、学生に魅力ある実習を創っていきます。

(このニュースの原稿の一部は「伏見まちづくりプロジェクト」の受講生自身が執筆しました。)

*1エコまちステーション:地域における自主的な清掃活動やごみの減量・リサイクル活動(※)への支援、ごみの分別に関する相談、地球温暖化対策の普及啓発等、市民の皆様との共汗の輪を広げる取組を推進する京都市の地域における環境行政の窓口
*2:京都府地球温暖化防止活動推進センター:地球温暖化対策推進法に基づいて京都府知事から指定を受けて京都府内の温暖化防止に向けた取り組みをサポートする組織