2024.11.27
「地域課題発見演習」第5回フィールドワークを実施【政策学部】
2024年11月9日(土)に行われた、「地域課題発見演習」の第5回フィールドワークに、学生12名と教員1名(清水万由子教授)が参加しました。今回のフィールドワークでは、まず午前にマダケの採取を行ったあと、午後にはそのマダケを整備した竹林に移植しました。
京都市南部農業振興センターや、移植先の竹林を管理している地元農家の杉井さんをはじめ、マダケプロジェクトに関わる多くの方々と協力して作業を行いました。
午前中は伏見区久我地域にて、マダケの採取を行いました。若いマダケを地下茎ごとユンボで掘り起こしてもらった後、私たちは枯れた枝などを取り除いたり、トラックに積み込んだりといった作業を行いました。
事前学習にてマダケは竹材としての需要が高いと学んでいた通り、若いマダケは節の間隔が均一で美しく、色も鮮やかでした。地下茎からはタケノコの赤ちゃんが芽吹いており、竹の生態についても現場で学ぶことができました。

事前に許可を得た場所で採取を行いました

地下茎にはタケノコが芽吹いていました
トラックでマダケを運搬していただき、午後からは伏見区深草地域にてマダケの移植作業を行いました。
事前に杉井さんたちによって切り開かれたモウソウチクの林に、まずはユンボで穴を掘ってもらい、そこへ午前に採取したマダケの株を運び込みました。マダケを真っ直ぐに植えるため、竹を支えるながら土を被せて根を埋め、水を混ぜて土を固めました。
その後、以前のフィールドワークで作成した竹チップを肥料として撒きました。そのほかにも杉井さんはご自身の畑で、竹チップをマルチングの代わりに使用されていました。放置されたモウソウチクをアップサイクルして、環境にやさしい農業を行なっておられます。

マダケの株を丁寧に運びました

みんなで協力して、まっすぐになるように植えました
放置されたモウソウチクを、竹材として需要のあるマダケに植え替えるマダケプロジェクト。深草地域の竹林景観を維持しながら、放置竹林問題対策の一助となるための新しい実験的な取り組みです。4月から深草地域のマダケプロジェクトに携わってきた中で、環境・農業・行政・市民参加など、政策学に関する様々な知見が広がってきました。

斜面の上までバケツリレーで水を運びました

みんなで植えたマダケ、大きく育ってほしいですね