2024.12.23
基礎演習(1年生)でHILLTOP株式会社(京都府宇治市)を訪問
経営学部では、1年次の後期(2セメ)・2年次の前期(3セメ)に「基礎演習」を開講しています。学生が興味あるテーマでクラスを選択し1年間、一緒に学ぶというものです。「『京都の産業と企業から学ぶ』経営学」をテーマにしている細川ゼミでは、積極的に企業訪問を行うことにしています。
その最初の訪問先として、12月11日にHILLTOP株式会社を訪問させていただきました。訪問に先立って、HILLTOP株式会社相談役(前代表取締役副社長)の山本昌作氏が執筆された『ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所』ダイヤモンド社、2018年を学習しました。
同書では、典型的な下請け中小企業であったのが、「HILLTOP SYSTEM」を確立し、「脱・下請け」「脱・鉄工所」を達成した様子が生き生きと記されています。昌作氏は、ご兄弟(兄の正範氏、弟の昌治)と一緒にこのような企業発展をけん引してこられた方です。現在も各地で講演等をされて、HILLTOP社のことを語っておられます。
訪問当日は、山本昌作氏自身からのレクチャーや社内の見学を通じて、ご著書を通じて学んだ内容を体感させていただきました。以下に学生たちの感想を紹介します。
山本さんは、実際にお話を聞いても、本で読んだ通りの方だと思いました。会社の利益や効率よりも、人が楽しく仕事が出来るか、モチベーションが上がるかをとても大切にされている方だと感じました。
食堂や工場は、鉄工所とは思えないほどとてもカラフルできれいでした。オフィスも部署の垣根がなかったり、すぐに向き合って会議が出来るような形になっていたり、様々な工夫があると思いました。
今回の訪問を通してやりがいや成長を感じられるところで働くのが大切だと学びました。
訪問前に取り組んだ本の内容を実際に見て、話を聞いて更に理解が深まりました。会社でパートさんの人数が多いところに驚きました。楽しそうに仕事をしていて会社のイメージが少し変わりました。
今回HILLTOPへ訪問して、山本昌作相談役のお話を伺い、社内見学を踏まえて、同社は人、社員をとても大切にしているということを実感することができました。福利厚生はもちろんのこと、たとえ赤字になったとしても新しいことにトライさせ、社員の成長を促している経営方針に感銘を受けました。社員の成長を重視し、社員が働きやすいように経営しているHILLTOPのような企業に就職したいと強く感じました。
細川ゼミでは、引き続き京都企業を訪問させていただきながら、経営学の学びを深めていきたいと考えています。今回の訪問に際しては、HILLTOP株式会社の細嶋彩子氏(イノベーション推進本部 DX推進部)に大変お世話になりました。記して御礼申し上げます。
(文責:細川孝)

講演される山本昌作氏

広々とした食堂でお話を聞く学生たち

ほとんど人がいない工場の様子