2025.01.15
「宗教間対話実習」を実施しました。
ドイツ・スイス・スウェーデンで神学や哲学を学ぶ学生と、実践真宗学研究科の院生が、宗教間対話実習を実施しました。

龍谷ミュージアムで宗教間対話実習
この「宗教間対話実習」は1回生ゼミの講義の一環とし、また臨床宗教師・傾聴士実習 の一つとして毎年実施しています。
欧州から日本の諸宗教を学ぼうと留学してきた学生と、それぞれの言語や文化、宗教や歴史的背景が異なるお互いが同じ課題を共有しつつ、対話を深めました。

ベゼクリク石窟(原寸大)を体感

「眷属展」を一緒に共感
今回は龍谷ミュージアムの大きな支援を受けて、第1部では<秋季特別展>の拝観「眷属(けんぞく)」を一緒に観覧し、仏教文化や世界観を体感し、共感を深めました。
第2部では臨床宗教師養成プログラムの紹介から、宗教者が直面する社会的課題について対話を始めました。

臨床宗教師の実習を紹介

初めて聞く話ばかり

お互いが興味津々

ドンドン出てくる質問
実践真宗学研究科の院生から、次のような感想がありました。
「欧州の宗教事情の理解と、欧州から見た日本の宗教性という、他宗教からの客観的な感想を得ることのできた体験でした」
「自分の当たり前と、他者の当たり前が異なることが、当たり前として受け入れられていました。対話のためにはあのような雰囲気を作ることが大切ではないかと考えさせられました」
自らと異なった言語・文化・宗教などに触れることで、元々もっていた自らの文化や宗教、また価値観などの魅力を再発見することが多々あります。
この度も多くの示唆を与えられました。
また、留学生の感想には
「Rreally good experience at Ryukoku University, and wished they would have had more time. (龍谷大学での経験はとてもすばらしいものでした。もっと時間があったらよかったのにと思いました)」
宗教間対話に完結ということはないのでしょう。
もっと深く対話できるよう実習を進めていきます。