2025.01.30
南海トラフ地震に備えて龍谷大学生が徳島県阿南市の小学校でオーダーメイド型の防災教育出前授業を実施
【本件のポイント】
- 能登半島地震被災地の現状を踏まえて、誰もが防災に取り組める「インクルーシブ防災」をテーマとした防災教育出前授業を、龍谷大学政策学部石原ゼミの学生が一から企画・実施
- 実施校の地域での被害想定や児童の実情などに応じて、学校ごとに異なる授業を行う「オーダーメイド型の授業」を学生が実現
- 石原ゼミがこれまで行ってきた防災教育出前授業は「令和6年度1.17未来賞『ぼうさい甲子園』」にて大学生部門の奨励賞(全国第3位)を受賞するなど、外部からも高く評価
【本件の概要】
2月5日(水)に龍谷大学政策学部石原ゼミによる「インクルーシブ防災※1」をテーマとした防災教育出前授業を徳島県阿南市の小学校2校で行います。徳島県阿南市は南海トラフ地震や水害、土砂災害のリスクが高いため、地域に応じた防災教育が重要です。
そのため、今回の防災教育出前授業では、能登半島地震の教訓も踏まえつつ、実施校の地域で想定されている被害や児童の実情などに応じた、その学校独自の防災教育である「オーダーメイド型の授業」を学生が一から企画して実施します。今回の実施校である阿南市立中野島小学校と阿南市立橘小学校では、異なる内容で授業が行われ、それぞれの学校に適した防災を学ぶことができます。
石原ゼミでは2016年度から南海トラフ地震による地震・津波等の甚大な被害が懸念される徳島県阿南市内の延べ30校以上の小学校にて、防災教育出前授業を継続的に実施してきました。この取り組みは、「令和6年度1.17未来賞『ぼうさい甲子園』」にて大学生部門の奨励賞(全国第3位)を受賞するなど、高い評価を得ています。今回の防災教育出前授業の成果は2025年2月8日(土)に実施される「防災教育チャレンジプラン活動報告会※2」でも発表する予定です。
1.日 時 2025年2月5日(水)
2.場 所 徳島県阿南市立中野島小学校・徳島県阿南市立橘小学校
3.対象人数 政策学部石原ゼミ:石原 凌河(准教授)、学生7名
阿南市立中野島小学校6年生:37名
阿南市立橘小学校4年生:14名
4.実施内容 9:30~11:20
・徳島県阿南市立中野島小学校6年生を対象とした防災教育出前授業
・授業概要:川の氾濫と洪水を知り、那珂川の氾濫リスクに焦点を当てた
個別避難計画を考え、水害時に避難する際の困難や必要な
備えについて考察します。
13:50~15:25
・徳島県阿南市立橘小学校4年生を対象とした防災教育出前授業
・授業概要:災害時に一人で避難できない「要援護者」の避難方法を考え、
災害発生時に、要援護者が安全に避難できるような適切な
行動や支援策を学びます。
※1インクルーシブ防災
障害がある人もない人も、高齢者も、幼い子どもも「誰ひとり取り残さない」を目指した防災の理念。
(参考サイト:https://yumenavi.info/vue/lecture.html?gnkcd=g012384)
※2防災教育チャレンジプラン
全国の学校、企業などの様々な担い手が防災教育を推進するためのプラン。採択されると1年間にわたってヒト・コト・資金の支援が受けられます。
(参考サイト:https://bosai-study.net/bcp/index.html)
問い合わせ先:龍谷大学 政策学部准教授 石原(ryoga@policy.ryukoku.ac.jp)