2025.02.10
「政策実践・探究演習」(国内)南丹プロジェクトが地元の団体と共同で成果報告会を実施【政策学部】
2025年2月2日(日)、殿田活力倍増センター(京都府南丹市日吉町殿田前田11-8)で、「政策実践・探究演習」(国内)南丹プロジェクト(担当教員:大石尚子教授)と地元パートナーの世木地域振興会の共催で成果報告会が開催され、学生6人(2、3回生)、教員2名が運営に参加しました。
今回はプロジェクトの成果をできるだけ広く住民の皆さんに知っていただきたいという思いから、ちらし(下図)の全戸配布を行い、当日は20名ほどの住民の皆さんにご参加いただきました。
担当教員の大石尚子教授の挨拶のあと、学生と世木地域振興会双方から活動の成果を報告しました。
学生から2024年度の活動成果について、商品開発班とグリーンツーリズム班がプレゼンを行いました。
商品開発班は、「日良し米」の販売促進、地域の伝統食「納豆餅」の地域ブランド化と「世木環境農法」認証の普及に取り組みました。開発した商品は、道の駅スプリングスひよしで開催した「世木ふるさとマルシェ」で販売し、好評でした。


世木環境農法の認証レベルは取り組みやすい「地場産」から、取り組みが難しい「有機・循環農法」まで4段階を設定しました。これは、地域ブランドの確立と生産者のステップアップを誘うことを狙い、あえて高い目標を掲げることで地域の目指す方向を明確にすることをねらったものです。
グリーンツーリズム班は、世木地域の歳時記と観光マップを一体化させた「世木フェノロジーカレンダー・マップ」づくりなどに取り組んできました。
「世木フェノロジーカレンダー・マップ」づくりのために複数回、会議、ワークショップ、レンタサイクルでの実走調査などを実施し、プランを具体化していきました。
学生からは成果報告とともに、今後の課題と来年度に向けた活動提案も行いました。その後世木地域振興会から、今年度初めに立てた目標に対する進捗について報告がありました。
学生と地元パートナーの世木地域振興会がお互いの認識に基づく成果や課題の報告を行ったことで会場の参加者すべてが当事者として前向きな姿勢になれたと思います。
報告の後、地元住民の皆さんも加わって、来年度への課題、提案に対する意見交流、アイデア出しのワークショップが行われました。
商品開発班では活動体制の継続とマルシェの定期開催について話し合い、参加された地域の方からは「SNSで情報発信する」「地域住民に農業へ関心を持ってもらう」などの意見が出されました。グリーンツーリズム班では完成した「世木フェノロジーカレンダー・マップ」の普及方法や、関係人口や地域経済への波及効果創出のためのアイデアが出されました。
南丹プロジェクトでは、来年度も継続して活動を予定しています。
活動の輪を地域内外に広げつつ、これまでの成果を活かした活動展開を検討中です。
(原稿執筆協力:政策学部2回生 稲森爽馬)