2025.02.14
スポーツサイエンスコース30周年、スポーツ・文化活動強化センター10周年、トレーニングセンター/トレーニング室30周年記念事業を開催【教学部(スポーツサイエンスコース)・学生部】
2025年2月9日(日)に本学深草キャンパス成就館において、スポーツサイエンスコース30周年、スポーツ・文化活動強化センター10周年、トレーニングセンター/トレーニング室30周年記念シンポジウム「大学スポーツの価値とは~大学はスポーツ界の発展にどのように貢献できるか~」を開催し、大学スポーツの未来と本学のスポーツ・文化活動の今後について議論しました。
当日は300名を超える方々にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。
【本シンポジウムの趣旨】
1994年、国内の大学で初めて、経済学部・経営学部・法学部に入学した学生が共に学べる教育課程(学部共通コースの1つ)として、スポーツ科学を学び、様々な形で、スポーツ業界などで貢献できる人材の養成をめざす「スポーツサイエンスコース」を開設しました。以降、カリキュラム改革を繰り返しながら、2011年からは政策学部が参画し、2025年からは社会学部が新たに加わります。
また、「スポーツサイエンスコース」を発足した同1994年に、全学的なスポーツ活動の拠点づくりに向け、「トレーニングセンター」を開設しました。さらに2014年には、課外活動の活性化策を講じ、大学スポーツ・文化の発展をめざす「スポーツ・文化活動強化センター」を設置しました。
2024年度、「スポーツサイエンスコース」は30周年、「トレーニングセンター」を引き継ぐ形で、「スポーツ・文化活動強化センター」及び「トレーニング室」は10周年を迎えました。この節目の年に、これまでの龍谷大学の正課授業と課外活動におけるスポーツへの30年間の取り組みを振り返り、今後の新たな大学スポーツの価値創造について議論を交わしました。
【第1部】スポーツサイエンスコース30周年記念シンポジウム
第1部前半では、村田健三郎教授(政策学部)から、「スポーツサイエンスコース」創設時のコンセプトや想いについて、長谷川 裕教授(経営学部)からは「スポーツサイエンスコース」と「スポーツ・文化活動強化センター」(トレーニング室)がスポーツサイエンスの視点で、より連携・協力し、世界にも目を向けることの大切さについてお話しいただきました。
第1部後半では、スポーツ業界の第一線で活躍するスポーツサイエンスコースの卒業生を迎え、他大学とは一線を画す「スポーツサイエンスコースで学ぶ意義」についてお話いただきました。堀 哲也氏(株式会社ニューバランスジャパン/2007年龍谷大学経営学部卒業、アメリカンフットボール部出身)、山﨑 萌氏(株式会社名古屋グランパスエイト/2016年龍谷大学政策学部卒業、学術文化局E.S.S.出身)、工藤美咲氏(世界野球ソフトボール連盟WBSC(スイス)/2016年龍谷大学経済学部卒業、アメリカンフットボール部出身)からは、在学生からの質問に対し、目標をたててチャレンジすることの大切さや学生時代に学ぶことの重要性や世界に目を向けることの大切さ等、エールを送って頂きました。
その他、本シンポジウムにあわせて作成した、オリンピックをはじめとする国内外で活躍する卒業生の紹介パネルを画像と共に紹介しました。本パネルは2025年度にリニューアルされる深草体育館にも掲示される予定です。
【第2部】龍谷大学スポーツ・文化活動強化センター10周年、龍谷大学トレーニングセンター/トレーニング室30周年記念シンポジウム
第2部前半では、第3回世界女子柔道選手権金メダル(日本女子初)、ソウルオリンピック銅メダルのほか、日本オリンピック委員会理事等を歴任されるなど各界で活躍されている山口 香氏(筑波大学体育系教授)にご登壇いただきました。講演では出版されたばかりの著書の内容に触れ、新たなスポーツの価値について、ご自身の経験を踏まえつつ、分かりやすくお話をしていただきました。
第2部後半では、山口氏の他、本学職員である課外活動指導者(江藤直美女子バレーボール部監督、古財和輝バドミントン部監督)・トレーナー(青木達S&Cコーチ、藤田まり子AT)から、「スポーツの価値」を高めるべく大学スポーツにできることについてお話しをいただきました。4年間という限られた時間の中で、行動力のみならず「考動力」を養い、成長につなげるための本学の取り組みを紹介しながら、それぞれのお考えについてもお話いただきました。
【総評】
閉会に際し、本学卒業生で、前アシックスジャパン社長として、大学スポーツ関係にも造詣が深い、小林淳二氏(株式会社アシックス執行役員 兼 アシックス商事株式会社代表取締役社/1990年龍谷大学経済学部卒業、男子バレーボール部出身/龍谷大学おしえて!センパイプロジェクト(ROSP)発起人代表)より、総評をいただきました。小林氏からは、本学のこれまでの取り組みや資源を活用し、今後の新たなスポーツ・文化活動の展開に向けたビジョンや提言などについて検討し、本学から「大学スポーツの価値」について発信してほしいとのお話をいだきました。
【実行委員長・副委員長謝辞】
ご登壇者ならびにご参加いただきました皆様、そして、ご後援いただきました、大学スポーツ協会(UNIVAS)/大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)には厚く御礼申しあげます。
スポーツサイエンスコースとスポーツ・文化活動強化センター(トレーニング室)は、大学スポーツ・文化の価値をさらに高めていくべく、新たなビジョンや提言などを検討し、発信していきたいと思います。引き続きご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
松永敬子 周年事業実行委員会委員長(スポーツサイエンスコース運営委員長、経営学部教授)
梶脇裕二 周年事業実行委員会副委員長(学生部長/スポーツ・文化活動強化センター長、経営学部教授)
<参考>当日プログラム
