2025.03.12
経営理論と経営実践の異同を体感する 資生堂大阪茨木工場の見学
2024年度第2学期に1期生を迎え入れた太田ゼミでは,経営理論と経営実践の双方をバランスよくしっかりと学修することを目指し,様々な企業と連携して活動を行っています。今回は,株式会社資生堂の高価格帯スキンケア製品を生産する資生堂大阪茨木工場(大阪府茨木市彩都もえぎ1-4-1)の見学についてご紹介します。
まず,同工場の見学に先立って,上林・奥林・團ほか(2018)のうち,「第7章 会社はどのようにしてモノを造るのか 生産管理」(pp.147-170)および「第8章 社員は仕事をどのように分担しているのか 組織構造と職務設計」(pp.171-198)を学修しました。そして,それらの学修内容を踏まえつつ資生堂大阪茨木工場を実際に見学し,テキストに書かれていること(理論)と実際に現場で起きていること(実践)の異同について体感してもらいました。「株式会社資生堂への就職を希望している」というゼミ生のみならず,他のゼミ生達も資生堂大阪茨木工場の取り組みを見て大変勉強になったようです。
生産ラインに関してはコンフィデンシャルなため写真や内容を掲載することはできませんが,他の部分について6点の写真とともに紹介しようと思います。
①専用バスで移動します
なんと無料で見学者専用バスに乗ることができます。ゼミ生のみんなで和気あいあいと資生堂大阪茨木工場へ向かいます。
②広々としたオシャレなエントランスでしばし待機します
白で統一されたオシャレ空間でしばし待機します。文字と写真ではお伝えできませんが,とても良い香りに包まれています。「この香りが売っていたら買いたい」という声がゼミ生からあった程ですが,担当者の方いわく「非売品で,こちらの見学施設専用の香りなんです」とのこと。
③ホールで見学の全体像について説明していただきます
見学の全体像について示してもらい,期待が膨らみます。
④案内板に沿って館内を見学します

(出典:筆者撮影)
⑤ワークショップにて製作体験をします
眠りの重要性を学びつつ,3種類の香りから好きなものを選んで匂袋を作成しました。
⑥株式会社資生堂の高価格帯スキンケア製品を試します
製造の現場(コンフィデンシャルなためこの記事では割愛しています)を実際に見させていただいた高価格帯スキンケア製品を試すことができ,ゼミ生達も喜んでいました。
見学後,教員からは科学的管理法や集権,分権という切り口からコメントを行いました。また,ゼミ生からは「ひとつの化粧品を作り出すのに様々な工程を踏んで,その中で厳選されたものが世の中に出るということを目で見て触れることができたので,安心だしお金がたまったらいつか使ってみたい」といった感想がありました。
今後も太田ゼミでは,経営理論と経営実践の双方をバランスよくしっかりと学修することを目指して活動を行っていきます。また,他大学の経営系学部と連携した合同ゼミも実施していますので,機会があればまた紹介させていただきます。
(執筆者:太田侑樹)
【付記】
・本記事は株式会社資生堂大阪茨木工場の確認を経て公開しています。
・本記事については,画像も含めて転載を一切禁止します。
【参考文献】
上林憲雄・奥林康司・團泰雄・開本浩矢・森田雅也・竹林明(2018).『経験から学ぶ経営学入門(第2版)』有斐閣。
以 上