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2018.02.05

日本で注目される契機とすべくシンポジウムを開催 国際シンポジウム 「揺さぶられる司法科学―揺さぶられっ子症候群(SBS)仮説の信頼性を問う―」2月10日(土) 龍谷大学響都ホールにて

【本件のポイント】
・法学・医学・児童福祉など学際的で、かつ国外からも専門家を招聘する国際シンポジウムであること。
・「揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome 以下、SBS)」と「虐待による頭部外傷(Abusive Head Trauma  以下、AHT)」は、昨今の世界的潮流の中で注目され、様々な分野・状況で見直しが迫られていること。
・日本では従来このような世界的潮流が紹介されてこなかったが、本シンポジウムが日本で注目される契機となること。

【本件の概要】
龍谷大学犯罪学研究センターは、下記の通り、龍谷大学響都ホール校友会館において、『揺さぶられる司法科学―揺さぶられっ子症候群(SBS)仮説の信頼性を問う―』と題しまして、内外より専門家を招いて国際シンポジウムを開催いたします。本シンポジウムは、最近脚光を浴びつつある「揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome。以下、SBS)」と「虐待による頭部外傷(Abusive Head Trauma, AHT)」について、国際的・多分野的な観点から検証することを目的としております。
近年、子どもを揺さぶって虐待したとされて逮捕・起訴され、有罪判決を言い渡される事件が日本でも頻繁にみられるようになっています。しかし、アメリカやイギリスをはじめとする諸外国では、SBS の理論的根拠等を疑問視する見方が1990年代以降強まりつつあります。子どもを揺さぶって死亡させたなどとされる虐待事案も、諸外国においては有罪判決が見直されるというケースも増えています。そのような潮流の中で、SBS仮説への疑問から有罪判決を破棄して無罪を言い渡したスウェーデンの最高裁判決(2014)とSBS理論の科学的合理性に疑問を呈した同国調査団報告書(2016)は、世界的に非常に注目されています。このような状況について、日本ではこれまでほとんど紹介されてきませんでした。そこで、日本においても SBS を新たな視点から検証を行う必要があり、このシンポジウムをその契機とすべく、本シンポジウムを企画いたしました。
つきましては、本シンポジウムを広くご周知いただくと共に、ご取材頂きますようお願い申しあげます。


1.日時:2018年2月10日(土)10:00~18:00(開場9:30)

2.場所:龍谷大学響都ホール校友会館

3.プログラム内容
午前の部 10:00-11:35
・ 挨拶・企画趣旨〔古川原明子・龍谷大学法学部准教授〕
・ 「日本の問題状況」〔秋田真志氏・大阪弁護士会〕
・ 「世界の状況」〔笹倉香奈氏・甲南大学教授〕

・ 基調講演I「アメリカの SBS 事件の過去、現在、未来」
〔キース・フィンドレイ氏・ウィスコンシン大学ロースクール准教授、
ウィスコンシン・イノセンス氏・プロジェクトシニアアドバイザー(元共同代表)〕

≪11:35-12:30 休憩≫

午後の部①  12:30-13:45
・ 午後の部の開会挨拶〔古川原明子〕
・ 基調講演 II「SBS 事件の弁護」
〔ケイト・ジャドソン氏・イノセンス・ネットワーク SBS 担当、弁護士、ウィスコンシン大学ロースクール講師〕
・ 「日本の事例報告」〔髙見秀一氏・大阪弁護士会、三村雅一氏・大阪弁護士会〕
・ 冤罪被害者〔矢野美奈氏(一般社団法人スリーポート)、その他冤罪被害者からのメッセージ〕

≪13:45-14:00 休憩≫

午後の部② 14:00-15:45
・ 基調講演 III「SBS 理論の医学的な問題点」
〔ウェイニー・スクワイヤー氏・元オクスフォード大学・ジョン・ラドクリフ病院医師(神経病理学)〕
・ 「国内医学者からの報告」
〔青木信彦氏・ベトレヘムの園病院 院長、多摩総合医療センター名誉院長・脳神経外科〕
〔朴永銖氏・奈良県立医科大学・脳神経外科〕
〔岩瀬博太郎氏・千葉大学・法医学〕

≪15:45-16:00 休憩≫

午後の部③ 16:00-18:00
・ 「パネルディスカッション」
パネリスト:秋田真志氏、荒木尚氏(埼玉医科大学・脳神経外科)、髙山巌氏(大阪弁護士会)、
埜中正博氏(関西医科大学・脳神経外科)
コーディネーター:川上博之氏(大阪弁護士会)、笹倉香奈氏
・ コメント〔ケイト・ジャドソン氏、キース・フィンドレイ氏、ウェイニー・スクワイヤー氏〕
・ 総括コメント〔我妻路人氏・大阪弁護士会〕
・ 閉会挨拶〔石塚伸一・龍谷大学・犯罪学研究センターセンター長・法学部・教授〕

通訳 熊野里砂氏、藤岡美恵子氏
 
4.補足:
※1.参加費は無料ですが、事前申込制となっております(定員300人)。ネット申込(Googleフォーム)http://goo.gl/forms/AKQyo3BAwqizdKGo2
もしくは、次頁のお問い合わせ先まで、FAXにてお申し込みください。

※2.本シンポジウムのチラシ、当日のプログラムは、龍谷大学犯罪学研究センターHP上にて公開しております。(https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-995.html)

※3. 本シンポジウムは以下の団体により開催されます。
主催 龍谷大学 犯罪学研究センター(科学鑑定ユニット)
共催 SBS検証プロジェクト、龍谷大学刑事司法未来プロジェクト、えん罪救済センター
後援 大阪弁護士会、京都弁護士会、兵庫県弁護士会