2025.05.08
【細川ゼミ】ゼミナールの活動で、オムロン京都太陽を訪問
経営学部・細川ゼミナールでは、京都(にある)企業を訪問して、企業・経営の実際を学ぶことを重視しています。その際にゼミでは、大学内での限られた範囲での交流ではなく、「異なる階層の人々、異なる世代の人々と連帯して新しい価値をつくる」ことを課題として掲げています。18歳から22歳までの同世代の学生や教職員という閉じられた世界での交流にとどまるのではなく、学外のさまざまな方々と一緒になって学んでいきたいという趣旨です。
今学期(3年次前期)にも数社の京都企業を訪問する予定であり、その初回として4月22日にオムロン京都太陽(京都市南区)を訪問しました。同社は、京都の代表的な企業の一つであるオムロンの特例子会社です。オムロン株式会社と社会福祉法人太陽の家が共同出資して1985年に設立されました。
オムロン京都太陽のウェブサイトでは、「企業と福祉の両面をつなぐ役割を果たすことで、障がい者の雇用就労の機会をつくり、仕事の安定供給と事業経営の安定を図ります。そして障がい者が、自ら働くことにより生きがいが見いだせる環境づくりに努めます」とされています。
訪問の当日は、よりよい社会共創課のスタッフの方にレクチャーをしていただきました。同社についてだけでなく、障がい者の雇用の現状がどうなっているかなど、普段は学ぶことのできないことを知ることができました。続いて、実際に工場をご案内いただきました。さまざまな障がいをもった方々が就労しており、「人に業務をつけるものづくり」の様子を間近で体感することができました。
ゼミ生がこれまで訪問した企業では、経営者へのインタビューが中心であり、実際の製造現場を見学する機会はありませんでした。また、日常生活で、障がい者の方が働く姿を目にする機会も限られています。今回の訪問が、学生たちにとって、貴重な機会となったことは間違いありません。そして、今回の訪問は、学生たちが経営学を学んでいくうえで、大きな刺激を与えてくれたことも同様です。
訪問を受け入れてくださったオムロン京都太陽さまと、ご対応くださった皆さまに改めて御礼申し上げます。 (文責:細川孝)