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2025.05.13

政策実践・探究演習(国内)南丹プロジェクトが南丹市内で合宿を実施【政策学部】

2025年5月10日(土)〜11日(日)、京都府南丹市日吉町世木地域と園部町西本梅地域で合宿を行い、学生20人と教員2名が参加しました。

以下、当日の流れに沿って報告します。

【5月10日(土)】
学生たちは朝9時に龍谷大学からバスで出発。南丹市日吉町郷土資料館へ行き、そこで地域の昔の暮らしや歴史について学びました。


学芸員の方からお話を伺う学生たち


見学が終わると、地域の道の駅「スプリングスひよし」の朝市で物産調査したあと、農事組合法人大向営農組合加工部の皆さんにご協力頂き、巻き寿司づくり体験をしました。


なれない手つきで巻き簾を使う学生たち


午後は、地域ブランド「日良し米」の田植えを行いました。ほとんどのメンバーが田植え機の操縦は初めてであり、難しさを感じながらもこの体験を楽しんでいました。


機械では植えられない圃場の角に補植する学生たち


夜は地域の皆さんとのBBQをしながらの交流会でした。一緒にご飯を食べることで学生同士、地域の皆さんとも一気に仲良くなれました。この日は、農家民泊をさせていただきました。


BBQを楽しみながら交流する学生と地域の皆さん


【5月11日(日)】
特定非営利活動法人つむぎが主催する「田んぼの一年生」活動を見学したあと、園部町西本梅地域に移動しました。西本梅地域での活動は、南丹プロジェクトとして今年度初となります。

午前中、学生たちは天引(あまびき)地区にある八幡神社の、全国で3番目に古いという椋の木の下で、地域の皆さんから西本梅地域を構成する7つの区の特徴を歴史とともに学びました。


神社の境内でお話を聴く学生たち


また、地域の方から、「地域の伝統文化・技術や記憶を守り継承することが非常に重要であり、若い皆さんの知恵を借りたい」と大きな期待を受けました。

その後は、天引区の活性化と未来を考える会が主催する「天引むくむく市」を見学しました。2016年に始まったこの市は、毎月第2,4土曜日に開催され、地元住民や出身者が手作りのピザ、うどん、パン、たこ焼き、地元産野菜などを販売し、そこには地域内外から多くの人が立ち寄り、団欒の場になっていました。


多くの人で賑わう「天引むくむく市」


午後、近くにある炭焼き窯に移動。かつては山のあちこちに炭焼き窯があったそうですが、今は使われず朽ちています。この炭焼き窯は状態が良く、10年ほど前に地域のみなさんが炭焼きを復活させたものです。今年2月に焼いた炭の取り出し体験や木の伐採を見学し、山の活用について学びました。


炭を取り出した窯の前で記念撮影


その後、廃校になった旧西本梅小学校の校舎を活用した「あかまつの丘民具資料館」にて、昔の民具の見学と地域の皆さんとの交流を行いました。民具は50年ほど前に地域から提供を受けたもので、その活用策を考えることが今年度の課題の一つになります。


資料館を見学する学生たち


交流会では、学生がこの2日間の感想を述べ、それを受けて地域の方から「若者から元気をもらえる」「地域課題解決に向けていろんな発信をしてほしい」「地域で残した大事なものを、どのように活かして行くのかを話し合っていきたい」などの意見が出されました。


交流会の風景


2025年度の南丹プロジェクトは、この二つの地域と連携して活動に取り組みます。二地域間の交流も図りながら、学生と地域が共に学び合い、地域課題解決にチャレンジしていきます。

(原稿作成協力:政策学部3回生 稲森爽馬)