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2025.05.16

商学科の新入生を対象に「消費者問題」の講演会を開催

 今年度からスタートした商学科では、1年次に「フレッシャーズゼミ」を開講しています。この科目は、「主体的学修に向けての第一歩として」以下のことを目的にしています。
  ・同窓生とのつながりの中で協働を実践すること
  ・新しい学修環境を知り、新たな生活に順応すること
  ・アカデミックスキルの基礎を理解すること
 その一環として、5月7日に「大学生のみなさんに知って欲しい! 消費者トラブル」のテーマで講演会を開催しました。講師は、コンシューマーズ京都(京都消団連)事務局長の溝内啓介さんであり、150人以上の学生が参加しました。
 2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられており、すべての新入生がすでに「成年」になっています。一人で有効な契約をすることができる年齢であるとともに、父母の親権に服さなくなる年齢でもあります。そのため講演のタイトルにもあるように「消費者トラブル」に巻き込まれるリスクも高まっています。
 溝内さんは、①契約の話し「クイズ」、②18歳から狙われる、③新生活で注意して欲しいこと、④若者が遭いやすい消費者トラブル、⑤自分がまさか犯罪者になる? 闇バイト/マルチ商法/情報商材、⑥知らないよ~ではすまされない! 情報リテラシーを身に付けよう、⑦困ったらすぐ相談、という7点にわたって話されました。
 




 
 以下、参加した学生の感想(コメント)を紹介します。

 未成年とは違って成人した時点で大人の消費者となり、全ての決断が自分の責任となる。決断したことにはしっかりと責任を持ち、誰に・どこにどのような影響を及ぼすのか自分自身以外のことまで考えるべき立場になる。好きなものを買う、使いたいものを買う、広告で見たから買ってみたい、そういった単純な考えで契約を行ってはならない。当たり前だが、知識や情報の正確性などを知らずにものを購入するのではなく知ってから購入し、多くのものからどれを選択すべきなのか見極める必要がある。そのための能力を磨かなければならない。

 今回の講義を受けて自分たちがもう大人だと言うことを自覚し契約が口だけで成立することがあることや通信販売はクーリングができないという知識を身につけることや、デマ情報をデマ情報と見分けられる情報リテラシーを身につけること、そして1人で物事をしっかり正しく見分けられるようになることが消費者として大人になった僕たちの責任だと感じた。

 大人には、自分の消費行動が社会や環境に与える影響を理解し、責任ある選択をすることが求められると思う。商品やサービスを購入する際には、正しい情報をもとに判断し、契約内容をよく確認し理解することや、必要以上の消費を避け、資源を大切に使う姿勢、トラブルが起きたときには冷静に対処し、正しい方法で問題を解決しようとする姿勢も、大人としての責任だと感じた。

 講演会では、学生たち自らにとっての「消費者問題」に主眼を置いてお話いただきました。同時に、商学科に学ぶ学生にとっては、消費者の視点から企業・経営の活動を認識する、企業・経営の課題を把握するという点でも積極的な意義を有していると考えています。今回の講演会が学生たちの今後の学びにヒントを与えるものであることを願います。                            (文責 細川孝)