2025.05.26
【細川ゼミ】京野菜農家を訪問し、都市型の農業経営について学ぶ
経営学部・細川ゼミナールでは5月20日、今学期に入って2回目の学外実習を行いました。今回の訪問先は、山科区西野山で農業を営む渡邉幸浩さんです。渡邉さんには毎年、経営学部の特別講義「我が社の経営と京都」で講演いただいています。同時に、ゼミで10年以上前から訪問させていただいています。
京都は歴史都市、宗教都市、大学都市などの特徴を持ちますが、産業都市でもあります。そのようなもとで特色ある農業が展開されています。それは経営主体の意思によって、個性的な農業経営が行われているということです。市内でも地域が異なると生産品目が大きく異なりますし、農家によっても同様です。
渡邉さんもそのお一人です。現在でも週2回の「振り売り」が行われ、消費者と密接に結びついています。それは、マーケティングの機能を有していると言えるでしょう。住宅地のなかにある畑では、季節ごとに異なる京野菜が多品種少量生産で栽培され、新鮮なまま直接、届けられています。春には筍、夏にはぶどうも出荷されています。当日は、ぶどうの作業でお忙しそうにされていました。
訪問時には、畑の中に入れていただき、土壌や水の流れ、そして獣害などについて詳しく説明いただきました。また、農業の多面的機能(洪水防止、水質浄化など)、農業が有する文化的な側面、農家が農地を守る意義、(農業に対する理解を深めるための)関係人口を増やす取り組みについても語っていただきました。参加した学生たちのいろいろな質問にもお答えいただきました。
細川ゼミでは、京都企業に関するブックレットの作成に取り組んでおり、今回の訪問もその一環です。現場で学ぶ、現場から学ぶことに引き続き取り組んでいきます。
(文責:細川孝)


