2025.06.02
「政策実践・探究演習(海外)」韓国PBL 有志学生を集い、釜山・密陽を訪問【政策学部】
2025年5月22~25日、政策学部「政策実践・探究演習(海外)韓国PBL」の有志学生と安 周永教授は、釜山市を訪問し、「密陽アリランフェスティバル」に参加しました。今回の訪問は、京都韓国教育院が主催した「2024年第4回韓日大学生フォーラム」において、同演習に参加した学生チームが最優秀賞を受賞したことにより、密陽文化観光財団からの招待という形で実現したものです。
現地では、釜山での自由行動に加え、韓国伝統芸能であるアリランの公演や地域文化の体験プログラムに参加し、学生たちは日韓の文化・観光政策や地域づくりに関する知見を深めました。以下に、参加学生によるレポートを紹介します。
釜山での自由行動では甘川文化村に行きました。観光名所の一つとして「星を見に行く階段(148階段)」という物があり、一見美しい響きですが、重い荷物を持ってこの階段を登りきると目眩で星が見えるというルーツがありました。また、この階段は日本の有名な映画のシーンでも登場しており、私自身は重い荷物を運搬していないことや、階段自体に装飾されていたことも相まって楽しみながら登ることができました。
ただし、階段を降りる際は追い風や段差が均一でないこともあり、転げ落ちる恐怖に苛まれながら恐る恐る降りていました。そんな中、横にいた猫はすいすいと階段を降りていきました。148階段以外にも、観光スポットが点在しており私の好きなアイドルが壁に描かれているなど、村全体が美術品のような場所で観光客を飽きさせない工夫が施されていました。(政策学研究科 修士2年 佐竹星哉)
密陽アリランフェスティバルは、毎年約40万人が訪れる大規模なお祭りで、様々な体験ブースが無料で楽しめたり、多彩な文化イベントが楽しめたり、内容がとても充実していました。日本の多くのお祭りが町内会や神社など市民主体で運営されるのに対し、このお祭りは自治体や公的財団が中心となり、市民団体や民間と連携している点が印象的でした。公的資金が投入されていることもあり、施設も豪華で、地域に活気を与えている一方で、外部の支援がなければ持続可能かという課題も感じました。韓国と日本、それぞれの祭りの良さを理解し合い、学び合うことが今後ますます大切になると感じました。(政策学研究科 修士2年 PARK INHWAN)
密陽市で開かれた密陽アリランフェスティバルは、日本の祭りとは少し違い、屋台だけでなく、VRでバンジージャンプを体験できたり、プリクラを撮ったりできるスポットがあり、子どもたちにとても人気でした。そして、無料で体験できるというのが驚きました。
公演の最後には日本の和太鼓や笛と韓国の舞踊が一緒になったグループの発表があり、日本と韓国の文化が一緒になったとても印象に残る演奏でした。また、他にもウズベキスタンの方の発表もあり、カラフルな衣装と陽気な音楽が印象的でした。
この日は少し寒かったのが残念でしたが、韓国の大きな祭りに招待していただき、とても貴重な経験ができ思い出に残る1日となりました。(政策学部 4回生 山﨑穂乃花)

フェイスペイントの体験

フェイスペイントの体験
お祭りの後は宿舎に戻り、イベント出演者の方々との交流のひとときを楽しみました。韓国チキンとビールを片手に音楽を聴きながら、リラックスした雰囲気の中で親睦を深めることができました。ステージ上では堂々とした姿を見せていた出演者の皆さんも、交流の場では笑顔あふれる親しみやすい一面を見せてくださり、より身近に感じることができました。
また、日本人だけでなく、ウズベキスタンから参加された出演者の方とも積極的にコミュニケーションを取り、一緒にダンスをしたり、音を奏でたりする中で、言葉が十分に通じなくても音楽を通して心が通じ合う体験をすることができました。年齢や性別、国籍を問わず、多様な人々とつながることができる「音楽の力」の偉大さを改めて実感した、非常に貴重な経験となりました。(政策学部 4回生 山田 萌愛)

出演者の方々との集合写真