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2025.06.12

「実践真宗学総合演習」でワークショップを実施しました。【実践真宗学研究科】

2025年6月5日(木)大学院実践真宗学研究科では、必修科目「実践真宗学総合演習」において、地域課題を考えるカードゲーム「アマガサキトゥザフューチャー2」(以下、ATTF2)を活用し、地域課題や社会課題について考えるワークショップを実施しました。  また、尼崎市役所 総合政策局 協働部 生涯、学習!推進課 様にご協力をいただき、宗教者(宗教施設)と市民や行政との協働、宗教者の社会実践に関する意見交換を行いました。



・ATTF2について

 

ATTF2とは、尼崎市が市制100周年を記念して制作されたカードゲームです。

シチズンシップ向上のためのプログラムとして、行政とさまざまな市民の協力のもと、2018年に開発されました。

本講義の担当教員の一人、中平了悟特任教授は、尼崎市民としてこのゲームの制作に協力し、自身が担当する宗教者による社会課題への対応をテーマとした講義や研修で活用しています。

 

 

・ワークショップの内容

最初に趣旨の説明とアイスブレイクの自己紹介を行ったあと、カードゲームを行いました。ATTF2では、「聞いてカード」に書かれた、さまざまな市民の声、グチや悩み事に対して、プレイヤーが「お宝カード」を手札として用いて、解決・解消のアイデアを披露しあうというものです。戸惑いも少なく、あっという間に各グループで盛り上がり、まちのお悩みにさまざまなアイデアが披露されていました。

カードゲームを踏まえて、担当教員から「社会課題はどこにあるか」「解決の方法とは」「一つのモノ/コトが、場所によってお宝にも、課題にもなる」「宗教者の実践・企画と主体性」といった提示がありました。

 


(教員と院生が同じグループで、まちの声・課題について考えました)


 (柔軟なアイデアで盛り上がります)




・尼崎市職員の方との意見交換

行政の総合計画を通した課題の向き合い、宗教者として、市民や行政との協働などをテーマに意見交換を行いました。

現代社会の諸課題に向き合う宗教者を養成することを掲げる実践真宗学研究科にとって、このような行政職員との協働や意見交換の場は、非常に有益で意味のあるものとなりました。

 

受講生からも

「現代社会における問題の解決を試みたいとは思っていても、漠然としたことしか浮かばず、自分の市の課題に目を向けることから始めるということは意外と盲点であった」

「今回の講義を通じて、寺院にいる私たちが見ている目線と行政の見ている視点が違うことに改めて気づかされた。」

といった感想が寄せられ、非常に充実した時間であったと感じられました。

 



(市職員の方と研究科との意見交換は、大変貴重な機会となりました)