2025.06.13
「たんぼラグビー in 京都向島」を通じて地域社会のリアルを学ぶ―「伏見まちづくりプロジェクト」―【社会学部】
社会学部コミュニティマネジメント実習「伏見まちづくりプロジェクト」(担当教員:坂本清彦准教授)は、京エコロジーセンター(注1、以下「エコセン」)を運営する京都市環境保全推進活動協会(注2、以下「協会」)に地域や行政との橋渡し役となっていただき、特に京都市が進めている脱炭素の取り組みをまちづくり活動につなげ、「環境にやさしく歩いて楽しいまちづくり」に向けて活動しています。
2025年度に最初に関わる主要なまちづくりイベントは、伏見地域南部の向島地区の水田で行われる「たんぼラグビー in 京都向島」(以下、「向島たんぼラグビー」)です。「伏見まちづくりプロジェクト」は昨年度も向島たんぼラグビーに参画し、大会の運営をお手伝いしながら子供向けの環境クイズを行い、楽しみながら脱炭素・地球温暖化への意識向上を図る取り組みを行いました。
今年度の「伏見まちづくりプロジェクト」は企画段階から大会運営に深く関わり、受講生が地域の方々とのつながりを築きながら大きなイベントの準備を進めています。6月22日の向島たんぼラグビー当日に向けて向島地域の方々を中心とする実行委員会の運営会議が頻繁に開催されており、6月6日の会議には受講生も参加させていただきました。

向島たんぼラグビー運営会議で地域の方々の前で挨拶する実習生(写真は「たんぼラグビー in 京都向島実行委員会」提供)

向島たんぼラグビー運営会議で地域の方々の前で挨拶する実習生
実行委員会の方々から受講生に対して「楽しくゆるく関わってもらえたらいい」といわれますが、たくさんの参加者や観客が訪れる向島の一大イベントとなった向島たんぼラグビーですので、実際はち密で配慮の行き届いた準備作業が進められています。そうした運営会議の雰囲気を受講生が現場で感じ取れたことが、地域社会のリアルな姿についての学びにつながることが期待されます。
注1「京エコロジーセンター」、正式名称「京都市環境保全活動センター」は、「地球温暖化防止京都会議(COP3)」を記念して、2002年に開設された環境学習や環境保全活動の輪を広げるための拠点施設です。
注2「京都市環境保全推進活動協会」は、持続可能な社会(脱炭素社会・循環型社会・自然共生社会)を実現するため、市民・事業者・行政・教育機関と連携を強め、広く環境保全活動を推進することにより、環境に配慮した市民の自主的な行動による地域社会づくりに寄与することを目的に設立された公益財団法人で、指定管理者として京エコロジーセンターの運営管理を行っています。