2025.06.25
生態系を未来につなぐ。地域資源の持続可能な活用に向けホタル保全活動を始動
〈6月28日(土)~6月29日(日)京都府福知山市中六人部地域で実施〉
【本件のポイント】
- 京都府福知山市中六人部地域では、ホタルの数が年々減少していることが課題
- 政策学部学生が地域と協力し、ホタルの保全に向けた生き物調査を実施し、貴重な生態系を未来に引き継ぐことを目指す
- これまでも取り組んできたマツタケ山の整備やフットパスの試行も実施し、多様な価値創出を目指す
【本件の概要】
6月28日・29日、京都府福知山市中六人部地域で、政策学部の谷垣准教授率いる龍谷大学政策学部の学生が、地域資源の持続可能な活用を目指して保全活動を行います※1。
本年度、中六人部地域では新たな地域課題として「ホタルの保全活動」に着手します。これまでの川の生きもの調査※2でゲンジボタルの幼虫が確認される一方、地域住民からは「ホタルの数が年々減っている」との声もあり、貴重な生態系を未来に引き継ぐため、今年度からホタルの生息環境に着目した調査と保全活動を開始します。
活動期間中には、学生が地域に滞在し、ホタルの観察や地元住民との交流を深める「ホタル観察会」を実施します。これらの活動はホタルの保全を目指す新たな取り組みです。
また、今回の活動では、地域住民とともに学生が策定をめざすフットパス※3の試行や、マツタケ山の整備を行い、多様な価値の創出や里山保全活動の拡大に貢献するとともに、自然と人との関係を見直す機会づくりにもつながる活動を実施します。
1.日 時 2025年6月28日(土)~29日(日)
2.活動場所 京都府福知山市中六人部地域
3.参加人数 龍谷大学政策学部生 20名
4.活動内容 6月28日(土)
11:00~12:30 田野川で「ホタルなどの川の生き物調査」を実施
14:00~16:00 田野笹場周辺で「フットパス」の試行
19:00~20:00 中六人部地域で「ホタル観察会」を実施
6月29日(日)
9:00~11:00 大内山田財産区で「マツタケ山整備」を実施
【取組の補足】
※1 龍谷大学政策学部の取組みについて
龍谷大学政策学部では、地域の課題解決に向けた実践的な学びの場として、PBL
(Problem Based Learning)型授業「政策実践・探究演習」を実施しています。
学生は現場でのフィールドワークを通じて、課題の発見・分析・解決に取り組み
ます。
※2 福知山プロジェクトでの取組
2023年度に始動した「福知山プロジェクト」では、京都府福知山市中六人部地域を
拠点に放置された里山の整備や生物調査を通じて、地域資源の再評価と持続可能な
活用を目指しています。特に、かつて豊富にあった丹波マツタケなどの自然資源の
再発見をテーマに、林産物の活用や住民との協働に取り組んでいます。
※3 フットパスについて
対象地域の昔からの景観や風景をありのままの風景を楽しみながら歩くことのでき
る小径。地域の景観や歴史・文化の保全につながる取組みです。
問い合わせ先:龍谷大学政策学部准教授 谷垣 岳人
tanigaki@policy.ryukoku.ac.jp