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2025.06.30

「政策実践・探究演習(国内)」ほう葉ごはんとホタル観賞で地域交流 ~南丹プロジェクト活動報告~

 2025年度の南丹プロジェクトは、南丹市日吉町世木地域、南丹市園部町西本梅地域の2つのフィールドに班を分けて活動しています。今回は日吉町世木地域でのフィールドワークについて報告します。

 2025年6月21日(土)、南丹市日吉町生畑で開催された『ふるさとの暮らし(朴葉ごはんづくり)体験ホタルイルミネーションツアー』(主催:「ようきはった」ふるさと体験ネットワーク)が開催されました。これに合わせ、学生が現地を訪問し、5月に田植えした圃場の除草作業と、イベント参加者へのヒアリング調査を行いました。当日は、学生4人と教員2名が参加しました。

 イベントが始まる前の時間を使い、学生たちは圃場の除草にチャレンジしました。この圃場では農薬、化学肥料を極力使わず、土壌微生物を元気にする酵素を使った「日良し米」を栽培しています。地形的に水の管理も難しく、ヒエなどの草が生えてきてしまいました。除草剤は撒けないので、伝統的な農具「田打車(たうちぐるま)」を使いました。「ようきはった」ふるさと体験ネットワーク代表の船越卓さんからレクチャーを受けながら、二人一組で、一人が田車を押し、もうひとりはその後ろから草を回収していきました。かなりの重労働でしたが、米作りの大変さと価値を実感できました。


田打車で除草する学生たち

 その後、17時から『ふるさとの暮らし(朴葉ごはんづくり)体験ホタルイルミネーションツアー』が始まりました。イベントには学生と教員のほか、家族で参加された方や一年ほど前に地域へ移住してきた方など、合わせて20名が参加していました。
 朴葉ごはんはお椀約半分の量のご飯(豆ごはん、五目ごはん)を二枚の朴葉を十字に重ねたもので包み、それを藺草(いぐさ)で結びました。


朴葉ご飯


朴葉ご飯

 朴葉には殺菌作用があるため、昔は田仕事の際、ご飯を朴歯につつんでもっていったそうです。参加者からは「結び方が難しい」という感想が多かったですが、出来上がったごはんには朴葉の香りが移り、参加者には大好評でした。
 ご飯の最中、学生たちは参加者に向けて、昨年度作成した「世木ツーリズムMAP」を示しながらこれまでの活動内容と成果を説明しました。その上で、今年度実施予定のモニターツアーに関するニーズ調査と意見交換を行いました。


参加者に活動を説明する学生

 今回の体験を通して有機農業を行うことの難しさや大変さを学ぶことができました。また地域イベントの参加者の方と交流することで、体験型のイベントへの関心が高いことも把握できました。今後、今回得られた知見を活かしアー企画をすすめていきます。

記事執筆協力:南丹プロジェクト 世木班メンバー(内藤 世理、稲森 爽馬、三條場 晴紀、鍋島 孝輔、道野 凪、下村 昂大、成田 侑史、角田 諭)