2025.06.30
「地域課題発見演習」フィールドワークを実施【政策学部】
2025年6月14日(土)、「地域課題発見演習」のフィールドワークに、学生20名と教員1名(清水万由子教授)が参加しました。
「地域課題発見演習」は、学部1回生以上が受講できる演習科目です。龍谷大学深草キャンパスがある京都市伏見区を舞台に、地域課題に取り組む多様なセクターと連携しながら学ぶCBL(Community Based Learning)科目です。
今年度は『「深草からはじまるサステナブルな暮らし」を考える』というテーマのもと、深草地域の放置竹林問題という地域課題に取り組みます。京都市、地域の農家・地権者、竹林加工業者などの連携で「深草真竹を創生する会」が結成され、放置竹林を、竹材として需要が高いマダケの竹林として再生するプロジェクトが行われています。このプロジェクトに大学生が携わり、深草地域の地域課題についての学びを深めます。
今回のフィールドワークでは、「深草真竹を創生する会」に参加する深草地域在住の農家・杉井正治さんたちが管理する、深草キャンパスから徒歩20分ほどにある竹林を訪れました。今回訪れた竹林は、杉井さんたちがモウソウチクを効率よく管理するための実験を行っている場所であり、昨年度の地域課題発見演習の受講生たちも竹の伐採を行ってきました。
この日は、今年新たに生えてきたモウソウチクの伐採を行う予定でしたが、雨天のため作業は中止となってしまいました。今回は作業をする予定だった竹林を訪れ、杉井さんからプロジェクトの概要や竹の生態についての講義をしていただきました。
雨天で作業が中止となった作業の振替として、6月18日(水)の朝に学生7名と清水万由子教授が、モウソウチクの伐採に参加しました。杉井さんたちが事前に切られたモウソウチクと、今回切ったモウソウチクの数を数える作業を行いました。
昨年度から続く実験により、モウソウチクの若竹が生えてきにくいようにするためには、前年の6月頃に切ることが効果的であるとわかりました。そのため、暑い中ですが手分けをして竹の伐採を行いました。竹林での作業は初めてだという学生がほとんどで、狙った方向に竹を切り倒すことや、うまく切れるように支え合うなど、チームワークも磨かれました。

2人1組で竹を切り、狙った方向にうまく倒します

切った竹は小分けにして運び出しました
今回のフィールドワークを通して、放置竹林問題を解決しようとする方々の思いを知り、同時に竹林管理の大変さを実感しました。実際の伐採作業は全員が体験することはできませんでしたが、後日の講義では体験した学生にインタビューをするというグループワークを通して、伐採作業の体験を全体で共有しました。
今後は竹林作業に携わるNPOを訪問するなど、行政や竹材加工業者といったステークホルダーとの連携も広がっていく予定です。