2025.07.07
学生企画イベント「スライム作り」は大盛況!【社会共生実習】
社会学部の「社会共生実習(障がいがある子どもたちの放課後支援)」(担当教員:土田美世子教授)では、現場実習を通じて、障がい児支援や共生社会のありかたについて学びます。
7/5(土)には、実習受け入れ先である“放課後等デイサービスゆにこ神領・ゆにこ神領重心”(以下、ゆにこ)にて、本プロジェクトの受講生たちが今まで関わった利用者さんとの経験を活かして考案した設定プログラムの「スライム作り」をおこないました。
プログラムには、一般利用者のお子さん9名と、重心(重症心身障害)利用者のお子さん3名が参加してくださいました。
「始まりの会」が終わり、受講生たちは「自由遊び」でこの日の利用者さん(土曜日の利用者さんは、その日によって異なります)と距離を縮めて、いよいよ設定プログラム「スライム作り」が始まりました。
まずは受講生からスライムの作り方が説明されました。
続いて、参加者に材料がひとつずつ手渡されていきました。
水に洗濯のりを混ぜて赤・緑・黄・透明の中から好きな色を選んだあと、固まる液を投入するとみんな楽しそうに割り箸で混ぜていました。
その他に、ラメやビーズも用意しており、好きなものを混ぜて、自分だけのスライムを作りました。
出来上がると、手で感触を楽しんだり、「〇〇先生見てーー!」と伸ばして見せたり、とても嬉しそうにしてくれていました。
自分用のスライムを作成したあとは、メインイベントの「特大スライム作り」です。
参加者全員がひとり1本(750cc)の洗濯のりを投入し、たらいいっぱいのスライムを作りました。
固まり出すと「おぉ~~!」という歓声や「混ぜた~い!」といった声が上がり、完成したものを思う存分混ぜてもらいました。
今回の設定プログラムは、お子さんたちが終始集中して参加出来ていたのでとても盛況だったように思います。一方で、盛況におわった裏では、スタッフの方々がお子さんたちに「手についてかゆくならないように手袋を付けようね」、「エプロンはブルーシートの上で脱いでね」といったさまざまな呼びかけや、机に付いたスライムを拭き取ったり落ちてしまったラメを掃除機で吸い込んでくださったりといった的確かつ迅速な対応があり成り立っていたように思います。
終了後、受講生からは以下のような感想がありました。
・今回のプログラムに至るまでには、竹とんぼ作りといった案もありましたが、外遊びは暑く雨の心配もあるため、室内遊びで考えました。当初、スライムとスーパーボールを作るという二段構えでしたが、実際に試作してみてスーパーボールはあまりうまく作れなかったので、今回の大きなスライム作りに変更しました。結果、とても喜んでもらえたので良かったと思います。
・途中で飽きてしまうかもという不安がありましたが、最後まで集中してもらえて良かったです。
・重心利用者さんは想定していたような参加が難しかったです。その日の気分やコンディションにも左右されるので、改めて関りが難しいと感じました。また、表情や行動で感情を読み取る必要があり、スイッチが入るタイミングを見逃さないように付き合うことが重要だと感じました。スタッフの皆さんは利用者さんたち一人ひとりのポイントを押さえていて、さすがだなと思います。
・利用者の皆さんがとてもかわいくて、ただただ癒されます。実習期間があと少しなので、会えなくなるのが寂しいです。
次週は増田さん(ゆにこ代表取締役)を招いて今回の振り返りをおこないます。どのような評価をなされるのか、結果は今年度の報告書をお楽しみに。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。