2025.07.09
伊佐治 裕子氏(松本市副市長)による講演会を実施【法学部】
2025年7月8日(火)に、長野県松本市副市長の伊佐治裕子氏を招き、渡辺博明教授、瀬畑源教授、川﨑修敬非常勤講師が担当する「現代社会と政治」1年3クラスの受講生らを対象に、「地方自治の最前線から~地方公務員の魅力と基礎自治体のシンカ~」をテーマに講演いただきました。
伊佐治氏は立教大学文学部卒業後、故郷の松本市役所に入所、行政職として図書館、介護課、行政管理課などを経験。文化財課長、教育政策課長を経て、2016年度からは、こども部長、文化スポーツ部長、総務部長、教育長を務め、2025年4月から副市長を務められています。
伊佐治氏は、約40年にわたる公務員経験のエピソードを交えながら、地方公務員の仕事の魅力、基礎自治体行政の特徴をお話になられました。また、地方分権が進むなかで、自治体の現場で法的な知識を持つ人材が求められていることを具体的に紹介し、地方公務員をぜひ目指して欲しいと呼びかけました。
引き続き、ジェンダー平等の話をなされ、若い女性に選ばれるまちにならないと都市の持続可能性は保てないとして、市役所での積極的な女性管理職の登用が行われていることが説明されました。女性管理職の大量登用には当然反発もあったが、最初は自信なさげであった女性管理職の方達が、全体の25%を超えていくと雰囲気が変わり、堂々と仕事をするようになっていったとのことでした。
最後に、借り物ではなく自分の言葉で考え、伝えることを大切にするなどのメッセージを学生にお話いただきました。
講演後に学生から、風通しのよい職場とはどのようなことを示しているのか、女性を登用するための具体的な方法、などについて質問が行われました。伊佐治氏は、一つ一つの質問に丁寧にお答えになりました。