2025.07.11
ブックレットの刊行に向けて7社目、ヨードクリーンを訪問【経営学部】
2025年1月23日付の「ニュース」で紹介しましたように、経営学部・細川ゼミナールでは、2年半のゼミ活動の一環として京都企業に関するブックレットの刊行に向けて取り組んでいます。昨年度中に2社、そして今年度に入ってから5社への訪問を終えました。
7社目に訪問させていただいたのは、株式会社ヨードクリーン(京都市西京区)です。同社は小石(こいし)玖三主(くみす)さんによって1990年に創業されました(1998年に現在の社名に変更)。残念ながら小石さんは昨年5月にお亡くなりになりましたが、同社をともに発展させてきた現社長の鈴木幹人さんによって事業承継されています。
小石さんの創業は、「もったいない」という思いからでした。剪定された樹木・草などの枝葉が廃棄物として処分されることを目のあたりにして、これを「資源」として何とか活用できないかと考えたということです。京都には寺社仏閣が多く、大量の枝葉が存在し、これを活用(再資源化)し堆肥化するという環境ビジネスに取り組んでいるのです。2010年には「平成22年京都府環境トップランナー」として表彰されています。
ゼミで訪問した当日(7月1日)には、搬入された枝葉を丁寧に分別し用途に応じて資源化する様子や、堆肥の製造現場を約1時間にわたって見学させていただきました。

(この写真は2022年7月に撮影したもの)
あわせて、最近の事業展開についてもお話しいただきました。「堆肥化される前の粉砕チップの需要が増えている」とのことでした。ゼミ生たちは、きさくな人柄の鈴木さんのお話に聞き入っていました。

企業訪問は夏期休暇中の別科目でのものを含め最終的に10社を予定しています。後期からは学生たちも原稿執筆に取り組むことになります。ほかにも東京農業大学(オホーツクキャンパス)への訪問も予定しており、3回生時の学びを深めるためにさまざまな取り組みを進めています。 (文責:細川孝)