2025.07.22
政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクト 第2回フィールドワークを実施【政策学部】
2025年7月12日〜13日、政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクトの2025年度第2フィールドワークに、学生12名と石倉研准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。
2025年度は「千草竹原班」「企業連携班」「水産資源班」「Group of Gamification」の4班に分かれて活動を進めています。フィールドワークでは、班ごとに関係する地域の方と今年度の活動内容について話し合いました。
<千草竹原班>
7月12日午後から千草竹原へ行き、自分たちの考えた企画を練るために、地域の方の自宅を一軒ずつ回って話を伺いました。夕方、水田さんが運営する「あわじ花山水」に集まり、枯れたアジサイの花を刈り取る作業を手伝いました。こうすると、翌年の花付きが良くなるそうです。夜は、集落内にあるピザ&カフェ「CAVRA」で懇親会を開いていただきました。
翌日の午前中は、前回(5月31日)のフィールドワークに続いて、看板製作を手伝いました。あわじ花山水、CAVRA、ことうみ亭、竹原椎茸の案内看板を集落内に設置するそうです。
午後は、洲本市街地にある域学連携の拠点「よりまち荘」へ移動し、2日間の活動を振り返りました。今回のフィールドワークで考えたことを自分たちの企画に生かしていきます。

あわじ花山水の枯れたアジサイを刈り取る

集落内に設置する案内看板をつくる
<企業連携班>
12日午後、株式会社成田の研修所にて、福井さんと企業研修の企画を具体化しました。今回は、株式会社シマトワークスの富田さんにも参加いただきました。富田さんから、社内部署や社会人サークル、家族などを対象にしたチームビルディング研修を考えてみたら、というアドバイスをもらい、かいぼりをテーマに1泊2日の研修を企画することになりました。
翌日の午前中は大森谷の大ばね池へ行き、11月30日に予定されているかいぼり(ため池の泥かき)について話を聞きました。この地域では上池と下池の二つの池で毎年交互にかいぼりを行っていますが、池を管理する田主(たず)の高齢化と人手不足が年々深刻になっています。よりまち荘に戻り、市役所の高橋さんを交えてかいぼりチームビルディング研修の内容を詰め、参加団体・地元企業・田主・学生のあいだでWin-Winの関係が築けるか検討しました。
午後はよりまち荘にて、あわじ里山プロジェクトの辻さんから、竹筒水羊羹づくりを教えてもらいました。これは、チームビルディング研修のなかで竹のアクティビティとして採り入れる予定です。さっぱりとした甘みで、夏のおやつにピッタリでした。
<水産資源班>
12日午後は、企業連携班と一緒に株式会社成田の福井さんから、かいぼりの時に捕獲される外来生物について話を聞きました。ブラックバスやブルーギル、ソウギョの他、亀も多く見られるとのこと。ウナギが獲れる地域もあるそうです。外来生物は捕獲後処分されるため、活用方法がないものか水産資源班では考えています。夕方はよりまち荘に移動し、由良港で獲れた鯛を捌いて晩ご飯をつくりました。
翌日は、由良の散策です。海沿いの道を歩きながら、漁師町由良の雰囲気を味わいました。続いて由良漁港では、実際のセリの様子を見学しました。かまぼこ板に金額を記入して小屋のボックスに投げ込むという独特なセリがなされており、活気ある雰囲気を体感しました。
午後は、由良カンコウキョクの方と一緒に、仲買人さんや漁師さんにお話を伺いました。地元の方々と意見交換しながら、由良で獲れる魚の種類や漁のスケジュールなど、今後の活動を進める上で基礎的な情報を具体的に聞くことができました。今回のフィールドワークの知見を活かして、これからの企画を進めていく予定です。
<Group of Gamification>
GGC班は、「洲本オリジナルのゲームを作成し、洲本の活性化につなげる」ことを目標に活動しています。12日は、午前中に洲本市役所の高橋さんと、洲本の魅力を発信するためのオリジナルゲームについて意見交換を行いました。午後は、株式会社シマトワークスの方からmoccaに関するお話を伺い、さらに商店街の方々からも受け入れ側からの視点としてお話を聞くことができました。*mocca(モッカ)は、子どもが稼ぐ木のお金
翌13日は、洲本図書館や淡路文化資料館にてゲーム作成に役立つ資料や情報の調査を行いました。今年一年をかけて、洲本の魅力を多くの方に伝えられるようなオリジナルゲームの完成を目指して、これからも活動を進めていきます。