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2025.08.04

「地域課題発見演習」フィールドワークを実施【政策学部】

 2025年7月24日(木)、「地域課題発見演習」のフィールドワークに、学生16名と教員1名(清水万由子教授)が参加しました。

 今回のフィールドワークでは京都市西京区の洛西地域を訪れました。
 午前中には、放置竹林整備等に取り組むNPOである「特定非営利活動法人京都発・竹・流域環境ネット」(通称:竹ネット)さんの講義を受けました。
 竹ネットさんが活動している大原野地区は、京都市の竹林面積のうちおよそ2/3を占めています。放置竹林整備をはじめ、竹林整備に関わる人材育成事業のほか、竹を有効活用した地域の交流促進事業にも取り組んでおられます。この日は、今年3月で廃校となった竹の里小学校の教室にて、理事長と理事から事業の説明を受けました。その後、竹ネットさんが整備をされている中央緑地に足を運び、竹林整備の現場を見学しました。

 学生たちは前期の講義を踏まえ、竹林問題のことをどのようにプロモーションするか、竹の活用したどんな企画ができそうか、といった課題を持ってこのフィールドワークに臨みました。放置竹林の整備を通して交流促進事業を行なっている竹ネットさんのお話を聞き、また学生からの質問に答えていただく中で、多くのアイディアをいただくことができました。洛西地域で行われる竹のイベントや、竹灯籠づくりについての案内もいただき、具体的な竹の活用策について知ることができました。


竹の里小学校の教室で事業の説明を受けました。


中央緑地では竹林整備の現場を肌で感じました。

 午後からは京都市洛西竹林公園を訪れ、竹に関する様々な知識を学びました。竹林公園の中にある竹の資料館には、竹の生態や竹製品のほか、「京銘竹」と呼ばれる伝統工芸についての展示があり、併設の生態園では様々な竹が生態展示されていました。
 竹の特徴や製品について学ぶことで、竹の活用に関するヒントをたくさん得ることができました。京銘竹の中から「推し竹」選びが始まるなど、竹との心理的距離がより近くなったようなフィールドワークとなりました。


竹の生態園を散策し、また違った視点の竹林を味わいました。


多種多様な京銘竹。みなさんの「推し竹」はどれですか?

 今回お話を聞いた竹ネットさんは、放置竹林という地域課題の解決に取り組むだけでなく、その竹を活かした地域の交流促進事業も手がけておられます。社会問題に目を向けて、それを解決に導くことが、結果として地域力の向上につながるという視点を学ぶことができました。今回のフィールドワークの経験を踏まえて、私たちのフィールドである深草地域ではどのような企画ができるのか、後期はこれについて取り組んでいきます。