2025.08.28
学生レポート「Hello,瀋陽」中日青少年サマーキャンプ_餃子を作ってみた~【R-Globe】
2025年8月28日は瀋陽博物館、「老辺餃子」、瀋陽故宮、遼寧省古生物博物館を訪れ見学や体験を行いました。中でも私は瀋陽博物館と瀋陽故宮の二つが特に心に残りました。瀋陽博物館は7200年もの歴史を持つ瀋陽について学ぶことが出来る博物館です。最も心を惹かれた展示物はガラスでできた青い天井です。これは中国初のガラスの壁で五つのガラスが重なってできているそうです。そして、ここには十二支や「福・録・寿・喜・財」の文字のような中国にとって縁起の良いものが散りばめられています。中国の人たちが何を大切に思っていたか、また、それらを技術にどのように落とし込んだかを知ることができました。
瀋陽故宮は後金の初代皇帝ヌルハチ、二代皇帝ホンタイジが都として住んだ場所です。この建物は漢民族の様式だけでなく、モンゴル民族や満州民族の様式も取り込んで造られた非常に珍しい建物です。私は瀋陽はかつて遊牧民の土地で居住区を転々としていたことから歴史的な建造物についてはあまり残存していないのではないかとばかり思っていました。しかし、多種多様な民族の知恵や価値観が入り混じることで新たな文化が生まれ、今日までそれが保存されていたことに心が打たれました。
私がこれらの遺産や展示物を見て感じたのは中国という国の熱です。そして、その熱は長い歴史を持つ中国という国が今日まで絶やさずに受け継いできた世界に誇るものでした。中国の熱を身をもって体感できたことにとても感謝しています。
記事作者:文学部3年生 田中 海輝







