2025.08.29
学生レポート「Hello,瀋陽」中日青少年サマーキャンプ_ 再见!沈阳【R-Globe】
瀋陽滞在最終日(2025年8月29日)、この日は朝から北陵公園を見学しに行きました。北陵公園は後金の2代目皇帝、ホンタイジとその妻文端文皇后の陵墓である昭陵と周辺の広大な公園から構成されており、公園は市民の憩いの場として利用されています。陵墓は皇帝夫妻が祀られる建物を中心に楼閣を備えた城壁で囲まれています。しかし彼等が埋葬されている場所はその建物の更に奥、「聖樹」として信仰されている木が立っている土饅頭型の丘の地下です。昔は皇帝ですらこの場所に立ち入ることは許されなかったそうです。また、この場所に立ち入るまでの道の中心部分は「神道」と呼ばれ、先祖の霊が通る場所になっています。
瀋陽故宮とは打って変わって、穏やかで静かな空気が流れており、乱世を生き抜いた皇帝夫妻が眠るのに相応しい場所であることを実感しました。見学が終わった後、帰国の為に空港へ。思えば最初は不安ばかりでした。そもそも行く先がどんな土地か知らない、メンバーの人となりも分からない。瀋陽師範大学の学生と上手く交流出来るかも分かりません。しかし、そういった不安の数々が私達に「知る」為の1歩を踏み出させてくれたのです。知ることを積み重ねて友好を結ぶ。今回の旅で得た最も大きな経験だったと私は思います。
最後に、今回のプログラム成功に尽力してくださった龍谷大学の関係者の方を始め、中国駐大阪総領事館、瀋陽市人民政府外事弁公室、瀋陽師範大学の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。今回の交流が瀋陽と日本を結ぶ永遠の友情となることを願うばかりです。
記事作者:文学部3年生 梶原 翔






