2025.10.15
【現代福祉学科】現代福祉学演習ⅡB(立田クラス)・南アフリカ共和国ステレンボシュ大学 Ilze Slabbert先生の講義
10月8日(水)、南アフリカ共和国ステレンボシュ大学ソーシャルワーク学部の Ilze Slabbert 先生をお迎えし、講義「Social Work in a South African Context: Challenges, Opportunities, and the Way Forward」をおこないました。
本講義は、法学部の落合雄彦先生のコーディネートにより実現したものです。ゼミ生たちは国際的な視点から多くの刺激を受けました。

Ilze Slabbert先生の講義の様子
南アフリカの憲法は、人権理念の内容において世界で最も進歩的といわれていますが、その理想の実現には今も多くの課題が残っています。アパルトヘイト後の社会的分断は根強く、貧困や差別、暴力、メンタルヘルスの問題など、ソーシャルワーカーが取り組むべき課題は多岐にわたります。
Slabbert先生は、憲法に示された理念に少しでも現実を近づけるためにソーシャルワーカーが果たす役割の大きさを強調されました。また、一部の地域では安全確保のための対策が必要であるなど、現地ならではのリアルな課題についてもお話しいただきました。

Ilze Slabbert先生の講義の様子
(学生の声)
講義後には、「南アフリカで、世界でも最も先進的な人権憲法が生まれたのはなぜか」「多民族国家の強みとは何か」といった質問が飛び交いました。
また、「日本の問題だけでなく、世界で起きている課題にも目を向けたい」という感想も聞かれ、英語での意見交換も活発に行われました。落合先生の丁寧な通訳とサポートのおかげで、南アフリカの社会やソーシャルワークへの理解を深める貴重な機会となりました。
(最後に)
温かなお人柄のSlabbert先生ご夫妻のお話から、学生たちは南アフリカの美しさと力強さを感じ取り、心は遠くステレンボシュへ―
Slabbert先生、落合先生、本当にありがとうございました。