2025.12.01
「地域課題発見演習」京都すばる高校との交流イベントを実施【政策学部】
2025年10月25日(土)、「地域課題発見演習」のフィールドワークに、学生14名と教員1名(清水万由子教授)が参加しました。
この日、京都府立京都すばる高校の学生たちを龍谷大学深草町家キャンパスに招待して、竹イベントを開催しました。竹筒ご飯、竹箸、竹灯籠作りを体験しながら、これまでの学びを高校生に向けて発信しました。
受講生たちはこのイベントに先立って、当日に使用する竹を自分たちの手で伐採してきました。いつもお世話になっている深草地域在住の農家である杉井さんが管理されている竹林にて、モウソウチクを収穫させていただきました。切り倒したモウソウチクは小分けにして持ち帰り、消毒と乾燥を行いました。この竹を用いて竹筒ご飯や竹工作を高校生に体験してもらうため、何度も試作を繰り返してきました。
イベント当日、まずは地域課題発見演習でこれまで学んできたことを高校生に向けて紹介しました。深草地域の竹林における現状や課題、地域の方々や受講生が取り組んでいる対策について報告しました。
次に、竹筒ご飯に入れる好きな具材を高校生に選んでもらいました。薪を割り、かまどに火を起こして、竹筒を蒸してご飯を作りました。
竹筒ご飯を蒸している間に、竹箸と竹灯籠の工作体験を実施しました。竹箸作りは単純な作業ながらも夢中になってしまう魅力があり、談笑しながら満足のいく形に仕上げていきました。竹灯籠作りは、型紙の上からインパクトドライバーで穴を開けて、最後に灰で磨いて綺麗に仕上げました。
工作体験の後は、竹なぞなぞと竹クイズを実施しました。受講生が考えたオリジナルのクイズで、竹の生態や特徴について楽しみながら学ぶことができました。
クイズが終わる頃に、竹筒ご飯が完成しました。先ほど自作した竹箸を使って、竹筒ご飯を食べながら交流を深めました。
受講生たちはこれまでの学びを通して、深草地域の放置竹林問題の解決に向けて、竹林の現状や竹の魅力を発信することが必要ではないか、という課題認識を持っていました。同じ伏見区にある京都すばる高校の高校生たちに竹の魅力を発信することを通して、地域課題の発見からアクションに至るまでの実践ができました。参加してくださった高校生や地域の農家さんたちと一緒に、政策学の学びを深めることができました。