2025.12.03
「政策実践・探究演習(国内)福知山プロジェクト」が中六人部地域の秋祭りで活動発表を実施【政策学部】
2025年11月15日(土)~16日(日)に京都府福知山市中六人部(なかむとべ)地域において、福知山プロジェクト(指導教員 谷垣岳人准教授)の学生18名(2回生14名、3回生1名、4回生3名)と教員、サポートスタッフ合計20名が合宿を実施しました。今回の合宿の目的は、地域の秋祭りにおいて活動に関するステージ発表、パネル展示、地域の川に棲む生き物の生態展示をすることです。
政策学部PBL科目の「政策実践・探究演習」福知山プロジェクトは、「里山の未利用自然資源の利活用」をテーマに活動しています。今年度の活動は、2~3回生による①いきものがかり ②ててまる。 ③フットパス の3つの班に加えて、4回生による動画・SNSチームも活動しています。班活動だけでなく、全員で現地での生き物調査、マツタケ山整備活動、フットパスルート試行をおこない、地域の皆さんとの連携、チーム間の連携を大切にしています。
以下、中六人部地域の秋祭り(中六にぎわい秋祭り)での活動を報告します。
■ステージでの活動報告
開会式で龍谷大学の活動について各班から説明したほか、30分間のステージ発表を行いました。冒頭に各班が考えている中六人部の地域課題と各班の活動との関連について説明し、以下の内容でステージを盛り上げました。
・ててまる。班 :マツタケをテーマにした紙芝居を行いました。マツタケがなぜ採れなくなったのか、山の整備作業にどのような意味があるのかをわかりやすく伝えることを目的に制作しました。
・生きものがかり:生き物に関するクイズを企画し、来場者に〇×での回答、あるいは3択などで回答してもらいました。地域の方にもっと地域の生き物について関心を持っていただくことを目的としています。
・フットパス班:地域の自然・美しい風景に愛着をもっていただくことを目的に、自然にちなんだ歌のイントロクイズを行いました。
■パネル展示による活動報告
中六人部の秋祭りは収穫祭であり、農村物の品評会の表彰、展示販売も企画されました。また文化祭という意味で、保育園児から一般の方々のアート作品の展示も行われました。学生たちは展示コーナーの一角をお借りして、パネルによるプロジェクトの紹介、各班の活動紹介をしました。フットパス班はパネルを利用して、参加者から写真の場所に関するエピソードを書き出していただきました。この情報をもとに次年度は新しいフットパスルートを策定しようと考えています。
いきものがかりは、子どもたちに模造紙に描いた「生き物マップ」を提示し、どこにどんな生き物がいるのかを当ててもらいました。
来場者に展示の説明をする学生
学生が制作した活動動画も好評でした
■地域の川に棲む生き物の生態展示
いきものがかりは、実際に中六人部の川で見つかった生き物を水槽に入れて生態展示をおこないました。特に子どもたちは地域の川にこんなに生き物がいるのか、と驚いていました。
どんな生き物が棲息しているのか、「中六いきもの図鑑」にまとめて参加者に提示しました。この図鑑は先輩方がコツコツ集めてきた情報を更新したもので、さらに次年度のメンバーに引き継いで更新する予定です。
竹田川では、ニホンスッポン、カマツカ、カジカの稚魚、オイカワ、カワムツ、ムツゴ(クチボド)、スジエビ、ヌマエビ、メダカなどの在来種のほか、外来種のアメリカザリガニが見つかりました。大内川では、在来種のドンコ、ドジョウなどのほか、外来種のウシガエルも見つかりました。
地域の川の生態展示
■マツタケ山整備作業の成果
今年度は大内山田集落の財産区(共有地)で、6月、10月の2回ほどマツタケ山整備作業を実施しました。前年度に整備した場所でマツタケの収穫が徐々に始まっているとのことです。嬉しい報告をいただき、マツタケ御飯おむすびを御馳走になりました。目に見える成果を実感することができると活動のモチベーションが上がりますね!
今年度の中六人部での合宿はこれが最後となりました。今後は、12月に学内報告会、2月に地域での報告会、地域の水曜サロンへの参加などを経て1年間の活動を終了する予定です。これから活動をまとめて成果物を作成します。
地域の皆さま、秋祭りに参加させていただき、活動紹介の機会も与えてくださりありがとうございました。
(文責:榎並ゆかり)