2025.12.16
実習先「おもや」の方を招いて交流会を開催【社会共生実習】
社会学部の「社会共生実習(農福連携で地域をつなぐ―「地域で誰もがいきいきと暮らせる共生社会に向けて」)」(担当教員:坂本清彦准教授)の受講生たちは滋賀県栗東市のNPO法人「縁活」で、障がい者が農業に携わる農福連携事業「おもや」の活動をお手伝いし、農業、福祉、地域づくりについて学んでいます。
12/12(金)には、「おもや」の利用者さんとスタッフの方を龍谷大学深草キャンパスにお招きして、交流会を開催しました。
実習では日頃、受講生たちが「おもや」の農作業をお手伝いしたり利用者さんと交流したりして農福連携の実際を体感していますが、「おもや」の利用者さんの中には「大学とはどういう場所なのか?」、「大学生という人はそもそもどういう人なのか?」といった疑問をお持ちの方もおられます。この交流会では、そういった疑問を解消してもらう狙いもありました。「大学」の敷地に足を踏み入れることが初めての利用者さんもおられて、キャンパスの広大さや、コンビニやスターバックスコーヒー、ATMなどが入っていること、斬新な形の学舎や居心地の良い空間にも驚かれていました。
お昼は、深草キャンパス内で「社会福祉法人 向陵会」が経営している障がい者就労継続支援B型事業所の「café樹林」で食事しました。
食事の後には、龍谷大学政策学部卒業生で「café樹林」で働く竹内悠真さんにお話を伺いました。竹内さんによると、現在働いておられるスタッフの方々は店頭で仕事をこなすまでに5年ほど修行をしておられるそうで、職場では「〇〇マイスター」という形でその仕事に責任を持ってもらう工夫や業務終了後の1時間でその日一日の振り返りを行い、その日の反省点を翌日に生かす工夫などをされているとのことでした。
「おもや」でも農薬を使わない自然栽培で育てた野菜を使ったレストラン「おもやキッチン」を展開されていますが、「café樹林」で働くスタッフの方がテキパキと仕事をこなしておられる姿を見て、「おもや」スタッフの小川さんがとても興味深く質問されていました。
また、「café樹林」の壁面にはデリバリー担当のスタッフさんがプライベートで撮影した電車と風景の写真が飾られていて、電車好きの「おもや」利用者さんが楽しそうに見る様子がありました。
その他にも社会学部の学生が集う聞思館プロジェクトワークルームで障がい者による自然栽培の農業を全国へ広げていく活動をしている自然栽培パーティの動画鑑賞をしたり、オンライン授業の雰囲気を味わってもらったりと、「大学」を満喫してもらいました。
今回の交流会でさらにお互いのことを知ることができた「おもや」利用者さんと受講生。翌週以降の実習活動がさらに円滑にいくことを期待しています。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。