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2025.12.16

【こども教育学科】2年生による実習報告会―学び続ける保育者を目指して―

 11月26日(水)、12月3日(水)、10日(水)2講時に、2年生の実習報告会が行われました。実習事後指導のフィナーレを飾るにふさわしい貴重な学びの機会となりました。
 こども教育学科では学科開設以来、実習指導において「やりっぱなしにしない実習教育」を掲げ、実習での学びを振り返り、仲間と共有して自らの課題を見出すプロセスを大切にしています。
 実習の振り返りでは、学生は少人数のクラスに分かれて担当教員の見守りのもと、じっくりとディスカッションした上で問題提起するテーマを決め、調査、資料収集、検討を行います。教員主導ではなく、学生が主体的にクラスの仲間と対話を重ねて学びます。実習報告会では、各クラスがプレゼンテーションを行い、学年全体で問題を共有して活発な議論を交わし、テーマを深く掘り下げる姿が見られました。
今年度はすべてのクラスが、保育現場における子どもの人権や多様性にかかわる現代的なテーマを取り上げていたことが印象的でした。実習報告会で取り扱う問題は、すぐに結論が出せない命題ばかりですが、問いを粘り強く問い続けるプロセスにこそ意味があるのではないかと考えています。卒業後も「答えの出ない問い」を忍耐強く追究し続け、学び続ける保育者になってほしいと願っています。

【取り上げたテーマ】
11月26日(水)
1.吉川クラス 「腕一本」
…児童福祉施設・幼児教育等の保育現場での職員・教諭と子どもとの適切な距離感について考察
2.羽溪クラス 「うーん」
…理想的な保育、不適切だと感じられる保育の在り方について事例検討をふまえて考察
3.生駒クラス 「見て分かる、伝わる! 視覚的表現方法」
…時間の流れ、一日の見通しなど各保育現場での工夫について考察

12月3日(水)
1.野澤クラス 「おいしく『もぐもぐ』たのしく『ぱくぱく』」
…保育現場において子どもが楽しく食事ができる、発達にふさわしい支援について考察
2.福田クラス 「自立ってなんだろう」
…児童福祉施設、保育所・幼稚園などの子どもが育つ現場によっての自立の捉え方の違いと共通点、また自立の意味について考察
3.堺クラス 「“しんどい”を乗り越える力」
…実習で経験した“しんどい”を乗り越える力について、保育者のメンタルヘルス・メンタルケアの観点からも考察

12月10日(水)
1.赤澤クラス 「不適切な対応」
…各実習での不適切ではないかと思われる事案について具体的に検証し、子どもの人権が尊重される保育を検討
2.広川クラス 「家族のかたち」
…児童福祉施設で暮らす子どもの養育者との関係性を、里親制度や里親へのインタビューをふまえて考察
3.中根クラス 「大丈夫なんかな? 「性」への意識」
…子どものトイレ、着替え場面から、保育における子どもの性への認識に問いを投げかけ、子どもの人権と尊厳を守る在り方を検討