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2025.12.16

国際学術シンポジウム「西域響流 〜大谷探検隊をめぐるデジタルヒューマニティーズ最前線〜」を開催

<12月20日(土)13:00より龍谷大学大宮キャンパスにて>

 

【本件のポイント】

  • 大谷探検隊が収集した資料をめぐる研究成果を、国内外の研究機関と共有する国際シンポジウムを開催
  • 古典籍・文化財を“デジタルで読み解く”、デジタルヒューマニティーズ(人文情報学)の最前線を紹介
  • 会場では国内外の研究者による研究報告のほかに、研究ポスター展示を同時開催

 


【本件の概要】
 12月20日(土)13:00〜17:00、古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター(DARC)は、世界仏教文化研究センターと共に、国際学術シンポジウム「西域響流(さいいきこうる) 〜大谷探検隊をめぐるデジタルヒューマニ ティーズ最前線〜を開催します。
 龍谷大学は、膨大な古典籍や中央アジア出土資料など希少価値を有する文化財を保管しています。これは、仏教(浄土真宗の精神)を建学の精神とし、386年の伝統を有する本学だからこそ実現できたものであり、その文化財は、そのまま学術資料でもあります。2001年開設のDARCは、本学の古典籍・文化財を有効活用すべく、最先端技術を用いて、学術資料のデジタルアーカイブを形成していくことを目的に活動してきました。
 20世紀初頭(明治時代後期)、仏教の伝播を探るため、西本願寺の鏡如新門(大谷光瑞、後の第22世鏡如宗主)が、一宗派の事業として組織した大谷探検隊。中央アジア各地を調査探検し、シルクロード研究の進展において貴重な業績を残した学術探検隊の収集品は、現在、本学を含む日本国内のみならず、アジア諸国に分散して保管・研究されています。
 今回の国際学術シンポジウムでは、大谷探検隊の収集品について各国から研究報告を行うと共に、DARCにおける情報科学・科学分析等を通じたデジタルヒューマニティーズ(人文情報学)の最新の成果を共有します。
 


沙漠地帯を横断するラクダ隊 大正3年(1914)
原資料:ガラス乾板|出典:龍谷大学図書館

【イベントの概要】
-名 称:国際学術シンポジウム

    「西域響流 〜大谷探検隊をめぐるデジタルヒューマニティーズ最前線〜」
-日 時:2025年12月20日(土)13:00〜17:00
-会 場:龍谷大学 大宮キャンパス 東黌(とうこう)1階 101教室
    (京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1)
-主 催:古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター(DARC)

-共 催:世界仏教文化研究センター
-申込み:https://darc.ryukoku.ac.jp/blog/events/events-517/ 

    ※12月19日(金)17時まで受付
    ※参加無料・一般参加歓迎・事前申し込み制



【本企画にあたって】
三谷 真澄(みたに まずみ)教授(本学文学部仏教学科)・DARCセンター長
(専門:仏教文化学・古写本学)
 「仏教は現代日本の文化の中に脈々と受け継がれています。大谷探検隊による敦煌・トルファン出土写本の研究もその一環で、これまで研究活動を通じて国内外の多くの方や所属機関、研究組織とつながることができました。響流(こうる)とは、仏教用語で“響き流布する”ことで、仏の教えがあらゆる世界に響き渡ることを意味します。今回の国際学術シンポジウムを通じて、西域における仏教研究の成果が広がることを願い、タイトルとしました。
 DARCは、2024年度に創設された本学『学際的研究プロジェクト』に採択された研究プロジェクトのひとつです。その第1フェーズ最終年度にあたる本年、大谷探検隊収集資料にかかわる国内外の研究者を招聘することにいたしました。それは、小さな断片や考古学的遺品がつないだ関係が基盤となっています。100年以上前に、命がけで現地を調査してもたらされた仏教文化資料が、時空を超えて多くの研究者をつないだのです。この企画を機縁として、往時の人びとをつないだ仏教文化が、現代において国境や様々な垣根を越えて響き渡るものとなればと期待しております。」

 

 

研究セミナー・担当教員の取材を希望される場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
 


問い合わせ先:龍谷大学 古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター(DARC)
Tel:075-645-2154 darc@ad.ryukoku.ac.jp  https://darc.ryukoku.ac.jp/