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2025.12.16

第32回インターカレッジ民法討論会を開催【法学部】

 2025年12月13日(土)、本学深草学舎に新しくオープンした慧光館3F301教室にて、第32回インターカレッジ民法討論会を開催しました。

 当日は、龍谷大学のほか、京都産業大学、法政大学、山形大学(以上、50音順)より、7つの民法ゼミが参加しました。
 本年度は本学のカライスコス先生により、妻の不動産の夫による売却を中核にすえつつ、いくつもの基本的な論点が仕込まれた問題が出され、10分間で、何をどのように取り上げて説得的なプレゼンができるのか、各ゼミの法的センスと根本的な理解が問われる問題となりました。午前10時半から開始し、午後にわたって充実した立論、質疑応答が展開されました。本学からは、カライスコスゼミ(3回生)、中田ゼミ(3回生)、若林ゼミ(3回生)が参加しました。
 
 投票は、すべての立論、討論を聞いた一般聴講を含む学生および教員(総勢120名)によって行いました。
 結果、山形大学・神澤ゼミ(優勝)、法政大学・田尻ゼミ(準優勝)に続き、本学からは3位に若林ゼミが入賞しました。
 優秀質問者賞には、神澤ゼミの安達さんと本学中田ゼミの波多野充輝さんが選ばれました。
 また惜しくも入賞とならなかったものの、初参加のカライスコスゼミの皆さんには、特別奨励賞が送られました。

 参加された皆さんは、いずれも、この1ヶ月間、自分たちの力だけで入念な検討を重ねられ、当日は、それぞれの立論や討論、また討論終了後に行われた出題者による解説や続く教員討論を通して、多くの学びと刺激を得られました。終了後、多くの学生から、民法の勉強って楽しい!とコメントいただけ、嬉しく思います。
 この経験を是非、今後のゼミ活動にも生かして下さい。

 最後になりましたが、本討論会のあたり、本学法学会(越山和広会長)から多大なご支援をいただきました。改めて御礼申し上げます。 
 また本討論会の運営にあたっては、総合責任者となった4回生の小林俊明さん、副責任者の村上稜将さんをはじめ、昨年度、入賞された若林ゼミ3回生の皆さんが、卒論の執筆と併行しつつ、周到に事前準備を進め、すべての運営を担っていただきました。その他にも、舞台裏にて、ご協力いただきましたすべての皆様に改めて感謝申し上げます。

 なお、本討論会のこれまでの歴史については、松岡久和先生のWebサイトでご覧いただけます。


※若林ゼミ立論代表者からのコメント

●岡本周成さん(若林ゼミ)
 お忙しい中、このような貴重な発表の場を設けてくださった先生方、そして運営を支えてくださった先輩方、2回生の皆様に心より感謝申し上げます。また、共にこの日のために準備を重ねてきた参加学生の皆様、本当にお疲れ様でした。
 私にとって、これほど大勢の前で立論を行うのは初めての経験でした。本番は緊張の連続でしたが、ゼミ生全員で議論を積み重ねて作り上げた主張を、自分たちの言葉でしっかり伝えられたことは、大きな自信になりました。
 優勝には及びませんでしたが、全力を出し切って3位という結果を残せたことを素直に嬉しく思います。この舞台で得た学びと自信を、今後の学習に活かしていきたいと思います。

●三橋宏輝さん(若林ゼミ)
 インターカレッジ民法討論会に協力していただいた皆様、このような発表の場を設けてくださりありがとうございました。
 私は前期に行ったプレインカレで思ったような成績を収めることが出来ず、本番のインカレでは「負けたくない」という思いで本番に向けて日々議論を重ねてきました。結果は三位という結果に終わってしまったのですが、議論の際に、お互いの意見をぶつけ合ったり、悩んだりして理解を深めていった時間というものがすごく貴重で、これからの私たちの生活に役立つような力をつけることが出来たと思います。また、私が間違えた結論を出した際に周りのゼミ生から間違いを指摘してもらうことで軌道修正ができ、グループで話し合う大切さを肌で感じることが出来ました。
 日々のゼミ活動やチームで議論したことが、三位という形で結果に結びついたことをうれしく思います。これからも学んだことを活かして勉学に励みます。

●中田真衣さん(若林ゼミ)
 誰に対してどのような請求ができるかを一から検討していく設題に対して、ゼミの仲間と何時間も議論を重ねたことにより、様々な観点から粘り強く思考し続ける力をつけることができました。検討したことを立論に落とし込むのが難しかったのですが、全員で協力し、最終的に発表できる完成度にもっていけたことがよかったです。
 インカレ当日は、各ゼミの立論を聞け、様々な考えに触れることができて大変学びのある時間でした。質疑応答の際は、相手の主張をしっかりと理解し、その上で自分の意見を主張することの難しさを感じる機会ともなりました。最後の解説を通して、基本的な法律の理解が及んでいなかった点にも気づくことでき、今後の学びに生かしていきたいと思います。
 このようなかけがえのない多くの学びを得ることができたインターカレッジ民法討論会を運営してくださった皆様に心より感謝申し上げます。

●優秀質問者:波多野充輝さん(中田ゼミ)コメント
 まず、お忙しい中このような場を設けてくださった各大学の先生方、および運営をして頂いた若林ゼミの先輩の方々に厚く御礼申し上げます。またこの日に向け、様々な検討など準備を行われた各参加ゼミの方々、本当にお疲れ様でした。私は前期のプレインカレの際には何も質問出来なかった悔しさから、今回の問題ではしっかり検討を重ねて準備し、質問ができるように理解を深めておこうと決めていました。ゼミとしては、ゼミで掲げていた目標は達成できませんでしたが、質問を通して民法に対する理解度等を深めることができたなと感じていますので、今後も精進してまいります。