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2025.12.25

刑事法討論会を開催【法学部】

 刑事法討論会を2025年11月15日に開催しました。

 龍谷大学名誉教授の福島至先生による刑事訴訟法からの出題に、近畿大学、立命館大学、龍谷大学から合計5つのゼミが取り組みました。それぞれのゼミは、人質司法の克服とえん罪の防止のための取りうる方策について検討し、報告をしました。質疑も活発に行われ、大いに盛り上がりました。

 優勝は近畿大学の金子ゼミでした。準優勝は立命館大学の嘉門ゼミと龍谷大学の浜井ゼミでした。優秀質問者賞は龍谷大学の金ゼミから1名と浜井ゼミから2名選出されました。

 開催にあたって、龍谷大学法学会より補助をいただきました。厚くお礼申し上げます。

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金子ゼミからのコメント
 初めての討論会ということもあり、準備段階では戸惑いや不安もありました。しかし、二人で協力し、議論を重ねる中で、刑事法に対する理解が深まり、その学習の面白さを実感することができました。当日は、他大学の学生の皆様との意見交換を通じて、自分たちの考えを再検討することができ、大きな刺激を受けました。このような貴重な機会を設けてくださった先生方、そして共に討論会を盛り上げてくださった参加者の皆様に、心より感謝申し上げます。

浜井ゼミからのコメント
 今年の刑事法討論会は人質司法の克服、冤罪の防止が問題でした。犯罪学の教員である浜井先生のゼミでは日ごろから「エビデンスに基づいたものであるか」「根幹にある問題はなにか」を問われているのですが、今回問題に取り組むにあたって「なぜ人質司法の運用が許されているのか」「自白を取ろうとする理由はなにか」などを明確にすることから始めました。結果、現在の司法組織の意識改革を目的とした制度で対策を試みるという発表を行いましたが、他のゼミでの発表では「現行制度に代わる新たな制度設計」や「現行制度の範囲拡大」などが挙げられていました。黙秘権に重きを置いた問題提起や公務員の拷問と人質司法を定義するなど各ゼミによる着眼点の違いが表れており刺激のある討論会でした。(吉田)