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2026.02.13

【経済学部】大久保翔平講師が単著『アヘンの近世――オランダ東インド会社と海域アジア』(名古屋大学出版会)を刊行【2026年2月】

経済学部で経済史を担当する大久保翔平講師が、博士論文をもとにした単著を名古屋大学出版会より2026年2月10日に刊行しました。出版社ウェブサイトはここをクリック



【書籍の概要】
 本研究書は、アヘンという一つの商品に注目し、世界初の株式会社・オランダ東インド会社の活動を軸にして、「海で結びついたアジア(=海域アジア)」の経済と社会の動きを描き出しています。
 生産・流通・消費・規制という視点から、アヘン貿易がどのように拡大し、商業利権や植民地統治、地域社会がいかにグローバル経済の発展と結びついていったのかを論じています。
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目次

序章 アヘンから見える近世世界と海域アジア

第Ⅰ部 貿易独占体制と商品連鎖,商業利権
第1章 アヘン貿易独占体制の形成と商品連鎖
第2章 アヘン貿易独占体制下の流通と「密貿易」
第3章 アヘン特権の創出
第4章 アヘン貿易存続をめぐる利害

第Ⅱ部 消費と規制,植民地化の進展
第5章 マレー・インドネシア諸島におけるアヘン消費の浸透
第6章 バタヴィアにおけるアヘン消費
第7章 「アヘン窟」管理の制度化
第8章 植民地体制移行期のアヘン貿易政策と専売請負制度

終章 アヘンが変えた近世世界と海域アジア

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【大久保講師からのコメント】
 スマートフォンやゲーム、ギャンブル、タバコ、酒など、私たちの身の回りには「依存性消費」と呼ばれる現象があふれています。では、こうした消費の広がりを、私たちはどのように歴史的に考えることができるでしょうか。
 本書は、歴史的な「ドラッグ」の代表例であるアヘンの初期的な拡大を題材に、人々の日常的な営みや、利益が連なっていく仕組みに光を当てました。誰が利益を得ていたのか。依存性のある消費が広がる中で、社会や統治はどのように対応したのか。
 また、「鎖国」していた日本が大量に輸入していたジャワ島の砂糖の背後にも、アヘンをめぐるグローバルな取引と消費・労働の構造が存在していました。
 本書は研究書ではありますが、経済史やグローバル・ヒストリーに関心をもつ学生や一般の読者の方に対しても、近世世界を捉え直す視点を提供できれば嬉しいです。

※関連する本学の研究広報サイト掲載のインタビュー記事はこちら▼
「アヘンから見る世界経済の歴史と価値観の変遷。 グローバル化を加速させたアヘンのニーズとは?」