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2026.03.24

福祉フォーラム第32回専門セミナー「宗教2世を支援する-これまでとこれからに寄り添う-」を開催【REC】

 龍谷大学では、福祉・保健・教育などの現場で直面する問題について、悩みや解決策を話し合い、専門的スキルの向上を目指すことを目的に、龍谷大学福祉フォーラム「専門セミナー」を実施しており、2026年3月8日(日)、キャンパスプラザ京都にて、第32回専門セミナー「宗教2世を支援する-これまでとこれからに寄り添う-」を開催しました。

 宗教2世の支援にあたっては、本人が宗教や家庭の状況を語りづらいこと、家族・所属集団との関係を断ち切りにくいこと、虐待・心理的支配・貧困・孤立などの課題が複合化しやすいことなどが課題となっています。こうした状況を踏まえ、学校や児童福祉施設、また成人後のさまざまな支援の場における、当事者との向き合い方、当事者の苦しみを背景として留意すべきこと、支援現場間での望ましい連携などを主な論点としました。

 当日は、子ども期から親・祖父母等の所属する宗教集団の影響を受けたことにより、人生・生活において困難を抱える当事者の方を登壇者として迎えました。また、登壇者以外の当事者の方々のほか、支援現場の実務者や研究者の方など14名にご参加いただきました。

 セミナーでは、まず、当事者の立場で宗教2世支援の活動に関わる黒田官介氏による「-宗教の信仰等を理由とした児童虐待-⽀援者としてどう対応するべきか」と題した基調講演が行われ、主に、宗教からの離脱に伴う「忌避」(集団での無視、縁切り、⼝を聞かない、⽬を合わせない、社会的交友を持たない、などの⾏動)による精神的影響や、教育機会・就労機会の制限、生活満足度の低下、学校等で宗教虐待Q&Aに関する事象がある場合の児童相談所への相談の重要性が語られました。


黒田氏による基調講演の様子

 
 その後、宗教組織からの離脱の苦悩やその後の社会的孤立に向き合ってきた当事者の証言を通じて、これまでの体験や思いに耳を傾けました。また、コーディネーターや登壇者、参加者全員によるグループディスカッションも行い、宗教2世や宗教組織から離れた後の支援の必要性とあり方について共有する機会となりました。


グループディスカッションの様子

 
【龍谷大学福祉フォーラム 第32回専門セミナー】

■日 時:2026年3月8日(日)13:00~16:00
■会 場:キャンパスプラザ京都
■テーマ:宗教2世を支援する-これまでとこれからに寄り添う-
■講 師:
<コーディネーター>

ほほこ 氏・阿久 氏(宗教2世)、猪瀬 優理 氏(龍谷大学社会学部 教授)
<登壇者>
基調講演:黒田 官介 氏
証 言 者:牧村 すず 氏、風中 仁 氏、勝 氏