2026.04.13
龍谷大学と島津製作所が連携し、分析計測機器リファービッシュ事業の実証を開始
循環型社会の実現に向けた産学連携による取り組み
【本件のポイント】
- 龍谷大学と株式会社島津製作所が、持続可能な社会の実現を目指す取組として、分析計測機器の循環利用に向けた産学連携での実証を2026年3月13日から開始。
- 本実証は、製品のライフサイクル全体での価値を最大化する循環型社会の形成に向けた重要な取組であり、島津製作所が再整備した機器を龍谷大学の教育・研究で活用。
- 龍谷大学は本実証を通じて教育・研究環境の充実と環境価値創出の両立を図るとともに、島津製作所は機器の循環利用に関する知見の整理・検証を行い、持続可能な社会の実現に資する取組として展開。
【本件の概要】
龍谷大学と株式会社島津製作所は、持続可能な社会の実現を目指し、分析計測機器のリファービッシュ(メーカーによる修理・整備を経た再生品)事業化に向けた産学連携での実証を開始します。本取組は、両者が2023年5月23日に締結した「循環型社会形成に向けた包括連携協定」※1に基づく内容であり、サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行を加速させる重要な一歩としても期待されます。
本実証では、島津製作所が顧客から下取りした高速液体クロマトグラフ(HPLC)※2を再整備し、本実証の枠組みのもと、龍谷大学において試験的に運用します。龍谷大学は、貸与された機器で分析作業を行い、その使用感や使用状況(使用回数・時間など)を島津製作所にフィードバックします。島津製作所は、このフィードバックを通じて、リファービッシュ製品の事業展開においてユーザーから求められる製品性能や機能、循環型ビジネスのあり方を把握・検証します。
2026年3月13日から利用を開始し、自然科学系学部が集積する瀬田キャンパス※3の学生が行う研究などで運用しています。分析機器の使用頻度が増える時期に、本実証を通じて分析機器を活用できることも期待され、大学の教育・研究の充実にも寄与する取組となります。
両者は本実証を通じて、持続可能な社会の形成に向けた産学連携の新たなモデルケースを構築してまいります。
【リファービッシュ品を使用している教員のコメント】
本学と島津製作所が掲げる『循環型社会の形成』に向け、研究と教育の両面で大変意義深い実証であると考えております。研究現場において分析機器は不可欠ですが、メーカーの技術で整備されたリファービッシュ品を導入することは、資源の有効活用だけでなく、研究環境の持続可能性を高める重要な一歩となります 。
本機器を使って卒業研究を行う学生にとっては、装置の精度や耐久性を自ら評価するプロセスを通じ、持続可能な社会に寄与する『循環型ビジネス』の最前線を学ぶ貴重な機会にもなります 。本実証を通じて、質の高い研究成果の創出と環境意識の向上を両立し、持続可能な社会の実現に貢献できればと考えております。
(龍谷大学先端理工学部応用化学課程 教授 宮武 智弘)
※1:当該協定の締結のうえ、島津製作所によるプラスチック梱包材等を廃液用ポリ容器へ再生する日本初の自己循環型リサイクルに龍谷大学が参画し、連携を深めている。
(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-12709.html
※2:「高速液体クロマトグラフ(HPLC)」とは、液体中の成分を分離・定量するための分析装置。試料を溶かした液体(移動相)をポンプで加圧し、カラムと呼ばれる分離カラムに通過させることで、成分を分離します。分離された成分は、 検出器で検出され、その結果はクロマトグラムとして表示されます。
(詳細)https://www.an.shimadzu.co.jp/service-support/technical-support/analysis-basics/hplc/faq/introduction/whatis-hplc/index.html
※3:2027年4月、瀬田キャンパス(所在地:滋賀県大津市)は「びわ湖大津キャンパス」に名称を変更します。また、同時に環境サステナビリティ学部、情報学部を新設し、自然科学系4学部による教育・研究体制になります。
(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/biwako-otsu/
(上記の新学部の名称はいずれも仮称。設置計画は予定であり、内容に変更が生じる可能性があります。)
問い合わせ先:龍谷大学 価値創造推進部
Tel 077-599-4048 s-impact@ad.ryukoku.ac.jp
https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/index.php