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2026.06.17

澤西祐典准教授の著書が第31回日本比較文学会賞を受賞

国際学部国際文化学科の澤西祐典准教授の著書『芥川龍之介における海外文学受容――旧蔵書越しに見える風景』(ひつじ書房、2025年)が、第31回日本比較文学会賞を受賞しました。

学会賞授与式は、2026年6月13日(土)、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで開催された日本比較文学会第88回全国大会において行われました。

本書は、芥川龍之介が所蔵していた洋書844冊の悉皆調査をもとに、芥川が海外文学をどのように読み、自らの創作へと結びつけたのかを明らかにした研究です。

膨大な先行研究が蓄積され、研究し尽くされたとも考えられてきた芥川龍之介について、旧蔵洋書という新たな観点から再検討し、多様な手法によって比較文学研究に新たな光を投げかけた点が高く評価されました。

本書では、芥川の代表作「地獄変」の新たな材源や、焼失した卒業論文「ウィリアム・モリス研究」の再構成のほか、英語が芥川の文体に与えた影響、海外へ流出した原稿の行方、蔵書に挟まれていた、想い人に宛てたものと思われる押し花の発見など、芥川の読書と創作をめぐる多様な問題が論じられています。

巻末には、蔵書に残された書き込みなどから再構成した読書年譜と、旧蔵洋書844冊の悉皆調査リストが収録されています。本書には、澤西准教授が長年にわたり取り組んできた旧蔵書調査と芥川研究の成果が結実しています。

澤西 祐典 准教授
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